ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ - シンガポールが目指す「ガーデン・シティ」を体現する国立公園(植物園)

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay):見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、植物園が充実している国立公園。マリーナ・ベイ・サンズに隣接しています。連日多くの観光客や地元住民で賑わっていて、年間1,020万人(2017年度)も訪れるほど人気です。

 

3つのエリアからなるガーデン・バイ・ザ・ベイ

ガーデン・バイ・ザ・ベイは、シンガポールの中心部からほど近い臨海部の埋め立て地などにつくられた国立の公園で、広さは101ヘクタールあります。

この公園は、ベイ・サウス・ガーデンベイ・イースト・ガーデンベイ・センター・ガーデンの3つのエリアから成り立っています。

このうち、観光客が訪れるメインのエリアはベイ・サウス・ガーデン。広さは3つのエリアの中で最大の54ヘクタール。2012年6月29日にオープンしました。ここには、屋内施設のフラワー・ドームやクラウド・フォレスト、この公園のシンボルともなっているスーパーツリー・グローブがあります。

ベイ・イースト・ガーデンは、ベイ・サウス・ガーデンに次ぐ広さで、2011年に一部公開されたマリーナ沿いにある公園です。海沿いに長さ2kmの遊歩道が整備されているようです。今後、ウォーターフロント・ガーデンの開発も計画されています。

ベイ・センター・ガーデンは、ベイ・サウス・ガーデンとベイ・イースト・ガーデンをつなぐ役割を果たし、3kmの水辺のプロムナードからの市中心部の眺めが絶景ということです。

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ガーデン・バイ・ザ・ベイの目指すところ

ガーデン・バイ・ザ・ベイは、シンガポールの政策である「ガーデン・シティ」を具体的に表現している公園ということもできるでしょう。

この公園が目指しているのは、外国人観光客かシンガポール市民かを問わずすべての人に開かれ楽しんでもらうことや持続可能な開発と保護の両立などを視野に入れています。観光も重視しているシンガポールですから、ツーリスト・デスティネーションとして広く集客するための場となることもミッションに含まれています。

VISION

Our world of gardens for all to own, enjoy and cherish.

MISSION

We make our Gardens the leisure destination of choice for all.

We delight our guests with an enthralling experience, excellent service and enriching programmes.

We inspire pride of ownership in every Singaporean for our Gardens.

We aim to be a model for sustainable development and conservation.

~公式サイトより~

園内の見どころ:フラワー・ドーム、クラウド・フォレスト、スーパーツリー・グローブ

広い園内を散策するのも楽しいですが、見どころはフラワー・ドーム、クラウド・フォレスト、スーパーツリー・グローブの3か所でしょう。

なお、ガーデン・バイ・ザ・ベイは、入園料は必要ありませんが、フラワー・ドームとクラウド・フォレストを見るためには入場料が必要です。また、スーパーツリー・グローブも見るだけなら無料ですが、空中回廊のスカイウエイは有料です。

世界各地の植物がみられるフラワー・ドーム

フラワー・ドーム(Flower Dome)では、温度が調節された快適な環境のドームで世界各地のさまざまな植物を見ることができます。

日本ではドーム=温室で熱帯植物のイメージですが、シンガポールは熱帯の国ですから、熱帯植物は屋外でOK。ここでは、むしろ温帯や砂漠地帯、寒冷地などの植物を見ることができるようにしています。

空中からの眺めが素晴らしいクラウド・フォレスト

クラウド・フォレスト(Cloud Forest)は、高山植物などを中心とした植物園です。こちらもドームになっています。

内部はまさに「雲の森」で天空。かなりの高さから流れ落ちる滝があったり、空中回廊があったりと、迫力もありかなり楽しめます。

インスタ映えするスーパーツリー・グローブ

スーパーツリー・グローブ(Supertree Grove)は、バオバブのような形をした人工木が12本あり、ガーデン・バイ・ザ・ベイのシンボルとなっています。私は見なかったのですが、夜間はライト・アップされてかなり美しく、インスタ映え間違いなしのようです。公園は深夜まで開いていますので夜に見に行くのも良いかもしれません(治安が良いシンガポールですが、夜間に出歩く際には十分な注意が必要なことはいうまでもありません)。

このスーパーツリー・グローブには、木と木の間をつないでいる空中回廊があり人気です。かなりの高さですので、園内外の眺めがかなり良さそうでした。

※grove:小さな森、木立ち。globe(球、球体、地球)ではありません。

そのほかにも園内各所にテーマを設定した植物園・庭園などがあり、見ごたえがあります。

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ガーデンズ・バイ・ザ・ベイへのアクセス・行き方

MRT(地下鉄)・ダウンタウン線(Downtown Line)・サークル線(Circle Line)のベイフロント(Bayfront)駅から歩いてすぐ。フラワー・ドームやクラウド・フォレストまでは5~10分ぐらいです。

ひとこと

かなり広いです。園内にはシャトル・バスも走っているので、真夏の炎天下の際にはこうしたものを利用した方が良いかもしれません(有料)。

フラワー・ドームもクラウド・フォレストもなかなか見ごたえがありました。マリーナ・ベイ・サンズと合わせて訪れると良いかもしれません。

ちなみに、シンガポールにはもう一つ大きな植物園「シンガポール植物園」があり、そちらは世界遺産に登録されています。

info

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ/Gardens by the Bay

  • 訪問日: 2018年1月23日
  • 開 館: ベイ・イースト・ガーデン2011年、ベイ・サウス・ガーデン2012年、ベイ・センター・ガーデン(不明)
  • 入館者数: 1,020万人(2017年度)
  • 所在地: シンガポール(18 Marina Gardens Dr, Singapore 018953)
  • アクセス: MRTのDowntown LineまたはCircle LineのBayfront駅から徒歩数分
  • 入館料: 屋外公園は無料。屋内施設(フラワー・ドーム+クラウド・フォレスト)=28シンガポール・ドル(大人・個人・当日・外国人 ※参考:シンガポール人・永住者は20シンガポール・ドル)。スーパーツリー・スカイウェイは8シンガポール・ドル
  • 開館時間: 屋外公園 5時~2時 、屋内施設 9時~21時
  • 休館日: 無休
  • 公式サイト : https:// www.gardensbythebay.com.sg/

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訪問した日の旅行記です。