上海科技館 - 科学と技術に気軽に親しめるテーマ・パークのような巨大な科学技術館

上海科技館

上海科技館(Shanghai Science and Technology Museum):見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

上海科技館は、科学と技術の巨大なミュージアム。体感・体験型展示もいっぱいで、楽しく科学・技術に親しみ学ぶことができます。

 

上海科技館の沿革・概要

上海科技館の基本テーマは「自然・人・科学技術」

開館は2001年12月18日です。その直前の10月21日にはAPECの非公式首脳会議の会場にもなったそうです。

敷地面積は6.8万平方メートルで、地上3階地下1階建ての建物の建築面積(延床面積?)は10.06万平方メートル(公式サイト。この館を紹介しているサイトでは9.8万平方メートルという記述も見ます)。館内には11テーマの常設展示室、2テーマの特別展示室、4つの大型映像シアター、企画展示室などがあります。

総投資額は15億元(1元=17円換算で255億円)。

なお、上海科技館には、上海自然博物館と上海天文館(2020年開館予定)の二つの分館があります。

<広告>

体感・体験型の展示がいっぱいで多彩なテーマの常設展示

日本語公式サイトによると、常設展示は「生物万象」「地殻探索」「デザイナーの発祥地」「知恵の光」「地球・私たちの家」「情報時代」「ロボットの世界」「探索の光」「人間と健康」「スペースワールド」「虹児童楽園」の11テーマの展示で構成されています。

ちなみに「ロボットの世界」は中国語では「机器人世界」、「スペースワールド」は「宇航天地」、「情報時代」は「信息時代」です。ロボットのことは「机器人」というのですね。それにしても「デザイナーの発祥地」というのはよくわかりません。中国語では「設計士揺籃」、英語では“Cradle of Designers”となっています。ここではCADとかCAMなどが紹介されていました。

また、中国の科学史や科学者などを紹介しているミニ・コーナー的な展示もあり、興味深かったです。こういう展示は地味かもしれませんが、大切にしたい展示です。

特別展示は、「動物」と「クモ」の二つ。なぜ、この二つが特別展示と呼ばれているのかわからないのですが、科学や技術ではなく自然史系のテーマだからでしょうか?

標本をはじめ資料展示もありますが、体感型展示や体験型展示も多く、テーマ・パークのようでした。見どころというのもなかなか難しいのですが、迫力ある大空間での展示や、さまざまな科学や技術の分野を楽しく学べるということが特徴といえると思います。

展示物などの数も多いですし、サイエンス・ショー、大型映像(別料金)などもありますので、見ごたえたっぷりです。半日とか一日を家族で楽しく過ごすのに良い場所だと思います。

<広告>

企画展はラスコーの壁画

2017年11月1日から2018年2月28日の会期で、ラスコー洞窟の壁画に関する企画展が行われていました。

ラスコー洞窟の形状模型や復元されたものなどを興味深く拝見しました。

多彩な教育普及プログラム

サイエンス・ショーやガイドツアーなどをはじめ、ワークショップや講座などの教育普及プログラムも行われています。

公式サイトは、中国語や英語だけではなく、日本語、フランス語、ハングルで準備されているのも素晴らしいですね。

上海科技館へのアクセス・行き方

地下鉄2号線の上海科技館(Shanghai Science and Technology Museum )駅から歩いてすぐ(グーグル・マップでは徒歩8分)。観光場所にもなっているとても大きな地下商店街を抜けていくと目の前に巨大な建物が見えます。

ひとこと

かなり楽しむことができたのですが、欲をいえば、産業技術史や科学遺産・技術遺産、最先端科学などに関する展示がもう少しあると良いと思いました。また、展示技術については、日本のものに慣れている目からすると、デザインや造形物のクオリティなどに少し課題があるような印象がしました。

そうしたことは別にして、単純に理屈抜きに科学技術に親しむ場として、とても良いミュージアムだと思います。

info

上海科技館/Shanghai Science and Technology Museum

  • 訪問日: 2018年1月31日
  • 開 館: 2001年12月18日
  • 入館者数:6,421,000人(2017年)
  • 所在地: 中国・上海(2000 Century Avenue, Pudong New Area, Shanghai)
  • アクセス:地下鉄2号線の上海科技館(Shanghai Science and Technology Museum )駅から徒歩約8分
  • 入館料: 45元(大人・個人・当日)。 ※私が訪れた時は60元でしたが、HPで確認すると現在は45元のようです
  • 開館時間: 9時~17時15分
  • 休館 : 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)
  • 日本語公式サイト  http://jp.sstm.org.cn/
  • 公式サイト :http://www.sstm.org.cn/

【姉妹サイトの投稿記事】

訪問した日の旅行記です。