聖骸布博物館 - 聖骸布とトリノとのかかわりなどを知ることができる小さな博物館

細い道にありますし、あまり目立つ入り口ではないですが、サインでわかると思います

聖骸布博物館/Museo della Sindone:見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

十字架から降ろされたキリストを包んだという聖骸布。聖骸布博物館は、さまざまな視点から聖骸布を知ることができる手作り感のある小さな博物館です。

 

聖骸布とは

聖骸布とは、磔刑に処されたキリストを十字架から降ろした後に包んだ布のことです。亜麻布でサイズは縦4.41m×横1.13m。トリノに来たのは1578年で、サヴォイ王家が所有していました。1983年にサヴォイ家からローマ教皇に所有権が移り、現在、王宮に隣接するサン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂に保管されています。通常は公開されていませんが、一番最近では2015年で予約制で公開されました。

聖骸布博物館の概要・歴史

聖骸布博物館は、数世紀にわたり集められた聖骸布関連の遺物を恒久的に展示する場所として、1936年6月に開館しました。その後、改装や一時閉館、移転などがあったようですが、1998年4月15日から現在地で開館しています。

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聖骸布博物館の展示

博物館は地下になりますが、チケット購入後、1階で最初にビデオを見ます。聖骸布の来歴などを紹介する数分のオリエンテーション映像です。日本語はなかったので英語のものを拝見しました。その後は初期の頃からの科学調査についての展示があり、聖骸布を撮影した写真の歴史や科学的な分析について知ることができます。聖骸布はX線などでも撮影されています。

また地下の展示室は、聖骸布の来歴や信仰に関する展示になっていて、聖骸布のレプリカや保管していた箱(本物?)など聖骸布に関する遺物や解説などがあります。

タッチパネルの4K高精細映像で聖骸布を見ることができる装置もあり、他が手作り感のある比較的シンプルな展示だけに最新機器が導入されていて少し驚きました。全体的にはこじんまりとした展示なのでわりと短時間で見ることができると思います。

ちなみに、チケットを購入するときに、ここには聖骸布の本物はないよと念押しをされました。ここに本物があると思って来館する人も少なくないのでしょうね。

聖骸布博物館へのアクセス・行き方

トラム(路面電車)のオスペダーレ・コットレンゴ(Ospedale Cottolengo)駅からは歩いて約5分です。聖骸布が保管されているサン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂からは歩いて9分ぐらいです。また、東洋美術館からは歩いて4分程度、トリノ王宮からは歩いて11分程度です。

ひとこと

聖骸布が本物かどうかは別にして、信仰の対象であることは確かなことでしょう。トリノに行くまで聖骸布がトリノにあるのを知らなかったですし、聖骸布とトリノのかかわりを知ることができて、とても興味深く展示を見ることができました。

info

Museo della Sindone

  • 訪問日: 2017年12月21日
  • 開 館: 1936年6月14日
  • 入館者数: -
  • 所在地: イタリア・トリノ(Via San Domenico 28, 10122 Torino)
  • アクセス: トラム(路面電車)のOspedale Cottolengo駅から徒歩約5分
  • 入館料: 6ユーロ(大人・個人・当日) ※各種割引制度あり
  • 開館時間: 9時~12時、15時~19時
  • 休館日: 1/1、12/25
  • 公式サイト : http://sindone.it/

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