ギザのピラミッド(メンフィスとその墓地遺跡 – ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯) - これぞ世界遺産!一度はみたいピラミッド!!

メンフィスとその墓地遺跡 – ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯/Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur:概要、歴史、見どころ、アクセス・行き方、感想など

「メンフィスとその墓地遺跡 – ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」は、1979年に登録された世界遺産(文化遺産)で、世界的に有名なギザの三大ピラミッドをはじめ、最古のピラミッドといわれるサッカラの「階段ピラミッド」やダハシュールの「屈折ピラミッド」などが含まれています。

 

世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡」の概要

メンフィスは、エジプトの初期王朝時代(第1王朝と第2王朝の時代)と古王国時代(第3王朝~第6王朝)に都だったところで、カイロやギザの南部およそ20キロメートルのところにあります。

世界遺産は、このメンフィスをはじめ、ギザ、アブシール、サッカラ、アブ・ロアシュ、ダハシュールなどの地域にある古王国時代のピラミッドなどが対象となっています。

古王国は紀元前2686年頃から紀元前2185年まで続いたので、今からおそよ4,700年以上前から4200年ぐらい前のおよそ500年強にわたる遺跡群ということになります。ちなみに初期王朝は、紀元前3100年頃から紀元前2685年頃まで415年間ぐらいの歴史です。

今回訪れたのは、このうち、ピラミッドの代名詞ともいえるギザの3大ピラミッドです。

ギザのピラミッド-やはり大きい。本物の迫力を体感

ギザには3大ピラミッドやスフィンクス、王妃たちの小型ピラミッド、貴族のマスタバ墳などがあります。やはりなんといってもこの世界遺産の見どころです。

クフ王のピラミッド(Great Pyramid of Giza)

世界七不思議のひとつ。一番大きなピラミッドです。第4王朝のクフ王の墓と言われています。高さは138.74mですが、頂上のところが失われてしまっていますので、本来ならば146.59mだそうです。底辺は一辺が230.37mですから、一周すると約1km!建設されたのは諸説があるようですが、4500年ぐらい前に20年ぐらいの歳月をかけて作られたようです。それを考えただけでも驚きです。建造方法はスロープ説が有力のようですが、確定していません。また、内部構造などまだまだ解明されていないことも少なくないそうです。そうした謎はともかく、迫力に圧倒されます。

内部にも入りました。狭い通路を通って王の間などに行けます。少々息切れもしましたが貴重な体験でした。内部見学は1日300人とか500人とかの限定らしいのですが、ちょっと怪しいです。

内部は、“一応”撮影禁止となっています。

なお、登るのは禁止です。落下して死者もでているぐらいですから、当然でしょうね。もちろんYouTubeに投稿するなんていうのは論外です!

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カフラー王のピラミッド(Khafre’s Pyramid)

クフ王の息子・カフラー王のもので、真ん中のピラミッドです。頂上部には建設時の化粧石が残っていて、滑らかな表面になっています。現在の高さは約136m(もともとの高さは143.87m)、底辺は215.29mのようですのでクフ王のものより少し小さいです。参道が残っていたり、スフィンクスが守るように鎮座していたり、見た目も一番高いようにも見える場所があったりと、メインのピラミッドのように見えなくもないです。

メンカウラーのピラミッド(Menkaure’s Pyramid)

3つのピラミッドの中では一番小さくて、現在の高さは62m(もともとの高さは65.5m)、底辺105mですから、おおざっばにいえば、大きさは他のピラミッドの半分です。このピラミッドの前には崩れかけたピラミッドが3基並んでいますが、王妃のものだそうです。

スフィンクス(Great Sphinx of Giza)

スフィンクスは「西方(冥界の入口)の守護者」だそうです。全長73.5m、全高20m、全幅6m。一つの大きな岩を彫って作ったというから驚きます。建設時期はカフラー王のピラミッドと同時期のようですが、それ以前、ピラミッドができる前からあったという説もあるようで、スフィンクスも謎がすべて解明されているのではないのですね。

ピラミッドのチケットとセキュリティ

チケット売り場は2か所あるようです。私は宿泊したホテルから近い、スフィンクスが見ているというケンタッキー・フライド・チキンの近くにあるゲートから入りました。こちらはメインではないようです。写真でもおわかりのように、チケット売り場の表示もなく戸惑ってしまいました。

ピラミッド内部に入るチケットはここでは売っていません。別の方のチケット売り場で購入する必要があります。

3つのピラミッドのうち、順番に(?)2か所を開放しているらしいですが、ちょっと確かなことがわかりません。

セキュリティ・ゲートがあり保安検査もありました。ただすぐ近くを地元の人はフリー・パスで通っていましたから、どれほど意味があるかは謎ですが、外国人観光客の私は素直に従いました。

なお、チケット売り場周辺には、ガイドとか客引きとかがうんざりするほどいます。かなりしつこいです。きっぱりした態度が必要だと思います。

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光と音のショー

毎晩やっている光と音のショー。宿泊したホテルの屋上からかなりよく見えました。本来なら有料なのですが、屋上でサービスのコーヒーを飲みながら無料で鑑賞しました。一晩に2回ぐらいショーがあり英語バージョンとかフランス語バージョンなどがあるようでした。

ギザのピラミッドへのアクセス・行き方

カイロの中心部からは、およそ13km離れていいます。送迎車やタクシー、バスなどの車利用か、地下鉄のギザ駅まで行ってバスという方法でピラミッドに行けます。

車利用の場合、カイロからは道路の混雑状況にもよりますが、所要時間は30~60分程度のようです。ギザまで行ってバスで行く方法は、旅慣れていればよいかもしれませんが、少しでも不安があるなら、送迎を頼むとか現地ツアーに参加した方が楽だと思います。少なくとも行くときは安心できる方法で行った方がいいと思います。

私はホテルが2泊以上の宿泊客に提供している無料の空港ピックアップ・サービスを利用しました。そのホテルはピラミッドのすぐ目の前でしたし、なかなか良かったです。

そのほかの世界遺産地区

未訪問ですが、ギザ以外の世界遺産地区の概要を紹介します。

メンフィス

初期王朝や古王国時代の首都だったメンフィスでは、プタハ神殿の遺構やアラバスター製の全長8mのスフィンクスなどがあるそうです。

アブシール

第5王朝の墓地として使用され、5人の王のピラミッドがありますが、保存状態があまり良くないようです。パピルスの書物が多く発見されたりと考古学的にとても重要で貴重なところとなっています。

サッカラ

サッカラは、ギザの南10kmぐらいのところにあります。ここには、最古のピラミッドといわれる「階段ピラミッド」があります。このピラミッドは第3王朝のジョセル王のものだそうです。

第4王朝時代にはギザにピラミッドの建設地が移りましたが、第5王朝から第6王朝にかけてふたたびサッカラにつくられるようになったそうです。

アブ・ロアシュ

アブ・ロアシュには、クフの次の王であるシェドエフラー王のピラミッドがありました。しかし、採石場として使われたため破壊されてしまい、現在では基礎部分しか残っていないようです。アブ・ロアシュからは、死後の世界へ導く「太陽の船」が発見されています。

ダハシュール

第4王朝のスネフェル王はピラミッドを3つ作ったようですが、そのうち2つがダハシュールにあります。一つは途中から傾斜角度がかわる「屈折ピラミッド」で、もう一つは私たちが思い浮かべるピラミッドの形をした最初のもので、表面の花崗岩が赤いことから「赤いピラミッド」といわれています。

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大エジプト博物館

古く手狭になったカイロの考古学博物館が移転して新しく生まれ変わる「大エジプト博物館」。ギザ地区にできるようですが、遅れに遅れているようですね。2018年末にオープンするという話もあったようですが、2019年に中に一部オープンらしいです。もちろんツタンカーメンのマスクなどもこちらで展示される予定。日本も資金などの面で協力しています。

ひとこと

今回は、ピラミッドといえばの、ギザのピラミッドとスフィンクスを見ました。外国人観光客にとって世界3大ウザイ国のひとつのいわれるエジプトで、しかも最も観光客が行く場所ですから、確かにうっとおしいのがいっぱいいました。特に、個人で行く場合は、十分に注意して楽しみたいところです。ピラミッドを見ながら物思いにふけるなんて時間はなかなか難しいかもしれませんが、それでもやはりピラミッドの迫力はすごかったです。

ホテルはピラミッドのすぐ前のところをとりました。朝からコーランを読む声が町中に響き渡ったり雰囲気がありましたし、夕方のピラミッドや夜のショーなどまで朝から晩までたっぷりとピラミッドを堪能できました。

info

Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur

  • 訪問日 : 2018年1月3日
  • 所在地 : エジプト・ギザほか
  • アクセス :ギザのピラミッドへはカイロから自動車で30~60分。地下鉄ギザ(El-Giza)駅からバスなどでもアクセスできます
  • 登録年 : 1979年
  • 登録区分 : 文化遺産
  • 開 館 : -
  • 入館者数:-
  • 入場料 : ギザ・ピラミッド地区入場料:120EGP(エジプト・ポンド)。ピラミッド内部観覧料:クフ王 300EGP、カフラ王 60EGP、メンカウラー王 60EGP
  • 開館時間 : ギザのピラミッド地区:7時から17時 ※以前は8時からでしたが、1時間早くなったようです
  • 休館日 :-
  • ユネスコ世界遺産センターURL : https://whc.unesco.org/en/list/86/

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