那覇市伝統工芸館 - 那覇市の5つの伝統工芸を見て体験できる

那覇市伝統芸館:歴史、概要、見どころ、感想など

沖縄県那覇市の琉球びんがた、琉球ガラス、琉球漆器、首里織、壺屋焼の5つの伝統工芸を展示し体験、購入できる施設です。

伝統工芸館の歴史と利用者数

旧伝統工芸館の開館は1993年。那覇空港近くにオープン。立地は必ずしも良いとはいえず、ちょっと不便な場所でした。そのためか、1994年度は92,670人あった利用者ですが、2003年度には15,870人まで落ち込み低迷していたようです。1万6千人弱ということは、1日あたりでは50人ぐらいですから、批判も大きかったと思います。やはりこういう施設は、地元の方も観光客も利用しやすい立地や内容、プログラムが重要でしょう。私も開館してから旧伝統工芸館に行ったことがありますが、閑散としていたのを覚えています。

現在地に移転したのは2004年。国際通りという観光客も利用しやすい場所にあります。ただ立地は改善されたものの、利用者数はあまり変わっていないようです。ちょっと前の2015年度ですが開館日数316日で15,618人。1日あたり50人を切っています。今回、行って時もあまり人は見かけませんでした。

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オーソドックスな展示。楽しく見栄えのする展示があれば…

展示内容は伝統工芸館としてオーソドックスなもので、歴史、製作方法、歴史的な作品・名品・逸品などの紹介です。展示室の規模はあまり大きなものではありませんので、5つの伝統工芸がコンパクトに紹介されています。

奇をてらうこともなく良いと思うのですが、ハンズオン的な展示を加えてもいいと思いますし、“インスタ映え”するようなコーナーを設けたら、もっと良いのではないかと思いました。そうすれば利用者数の増大にもつながると思います。

伝統工芸の体験ができる

ここでは琉球びんがた、琉球ガラス、琉球漆器、首里織、壺屋焼の5つの伝統工芸を体験できます。体験は事前予約制のようです。指導者・職人の手配を考えると、事前予約は致し方ないのだと思いますが、予約なしに気軽に体験できると良いのにとついつい思ってしまします。

それと伝統工芸の体験工房は奥まっていてわかりにくく、体験の様子がふと目に留まるというかたちではありませんでした。体験の様子が見えるのは体験者はやりにくい場合がありますが、臨場感という点ではとても良いと思います。施設的な制約などがきっとあって見せたくても見せられないのかもしれませんね。

販売コーナーもあり。実演販売はしている?

販売所

伝統工芸品の販売コーナーもあります。時間の都合で入りませんでしたが、実演販売コーナーなどもあるのでしょうか?実演販売には批判もあるかと思いますが、映像ではなく実際の製造を見られることは。来館者への見学体験面でも、集客面でもとてもいいと思うのですが。

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那覇市伝統工芸館の立地・アクセス

国際通りに面した建物の2階にあります。

ひとこと

いろいろな制約がありご苦労も多いと思いますが、とても素晴らしい伝統工芸の数々ですので、より多くの方に知っていただき実際に手に取ってもらうために、この館が果たす役割は大きなものだと思います。

国際通りに面していますので、観光の際に立ち寄ってみるのも良いと思います。

info

那覇市伝統工芸館
・訪問日:2018年7月
・設 置:那覇市
・管理運営:那覇市伝統工芸事業協同組合連合会
・所在地:沖縄県那覇市牧志3-2-10 てんぶす那覇2F
・アクセス:モノレール「牧志駅」から徒歩4分
・開 館:1993年4月 ※2004年11月に現在地に移転
・面 積:約1,356㎡(展示室約335㎡)
・入館者数:15,618人(2015年度)
・入館料:大人310円、高校生200円、小・中学生100円。団体割引など各種割引制度あり
・開館時間:9時~18時 ※展示室の開館時間
・休館日:12/31~1/2 HPを確認してください
・公式サイト等 : https://kogeikan.jp/