仁慈堂博物館 - 世界遺産「マカオ歴史地区」にあるカトリック系慈善福祉団体の資料館

仁慈堂博物館(Núcleo Museológico da Santa Casa da Misericórdia de Macau):見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

仁慈堂博物館は、世界遺産「マカオ歴史地区」を構成する建物の一つ「仁慈堂(仁慈堂大楼)」の2階にある小さな資料館です。セドナ広場に面しています。

仁慈堂は、1569年に初代のマカオ司教によって作られた医療・慈善福祉活動を行う団体で、現在の建物は1905年に建設されたものです。

 

仁慈堂とは

仁慈堂(Santa Casa da Misericórdia)は、1569年に初代のマカオ司教ドン・ベルキオール・カルネイロによって作られたカトリック系の団体で、孤児や大航海時代の海で亡くなった遺族などを救済するための医療・慈善福祉活動を行うことを目的に設立されました。アジア初の慈善施設とのことです。現在も活動は行われています。

このSanta Casa da Misericórdiaは、もともとは、ポルトガルのレオノール女王によって1498年に創設された慈善福祉団体で、現存する世界最古のNGOの一つともいわれているようです。ちなみに、長崎やブラジルなどにも仁慈堂があったようです。

仁慈堂博物館の概要

世界遺産にも登録されている仁慈堂の建物は1905年に建設された新古典様式の建物。現在、1階は公証人役場として利用され、2階が博物館(資料館)となっています。

博物館が開館したのは2001年12月1日。仁慈堂の歴史や役割などを紹介するとともに、宗教美術、中国・日本・ヨーロッパの陶磁器などを展示しています。

この博物館のテラスからセドナ広場や民政総署など世界遺産に登録されている他の建造物などが良く見えます。

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仁慈堂博物館へのアクセス・行き方

多くの観光客が訪れるセドナ広場に面しています。歩ける範囲に世界遺産に登録されている建造物がいくつかあるので合わせて散策するのにちょうど良いと思います。

ひとこと

ポルトガルの影響下にあったマカオですから、カトリック系の慈善団体があっても不思議はないのですが、アジア初の慈善施設があったのは知りませんでした。

博物館から見るセドナ広場の風景はなかなか良かったですし、ライト・アップされた建物も美しかったです。

info

仁慈堂博物館(Núcleo Museológico da Santa Casa da Misericórdia de Macau

  • 訪問日: 2018年1月25日
  • 開 館: 2001年12月1日
  • 入館者数: -
  • 所在地: 中国・マカオ(2 Travessa da Misericórdia, Macau)
  • アクセス: セドナ広場・民政総署からすぐ
  • 入館料: 5パタカ(大人・個人・当日)
  • 開館時間: 10時~17時30分 ※13時~14時30分は昼休みという記述を見ることがありますので、ご注意ください
  • 休館日: 月曜日、祝日
  • 公式サイトなど : http://www.scmm.mo/frontend/content/index.php?id=15&hl=en

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