シカゴ科学産業博物館 - 超巨大な科学館。科学と技術のテーマ・パーク

シカゴ科学産業博物館/The Museum of Science and Industry, Chicago:概要、歴史、立地、行き方、展示、見どころ、感想、最新情報など

シカゴ科学産業博物館で一日を過ごしました。かなりおススメです。一日いても足りない超巨大な科学・技術館です。科学と技術の屋内型テーマパークといった方がいいような気がしました。

 

シカゴ科学産業博物館の歴史

ミシガン湖のそばですから水鳥(たぶん)も遊んでいます

建物は、1893年開催のシカゴ万国博覧会(World’s Columbian Exposition)の“White City”という名の建物として建設され、パレス・オブ・ファイン・アーツ(Palace of Fine Arts)というパビリオンとして活用されたようです。その後、この建物は万博を記念するためもあってか「コロンブス博物館(the Columbian Museum)」(後に「フィールド自然史博物館」)となったようです。1920年にフィールド自然史博物館が移転した後、シアーズ・ローバック社の社長からの寄付などをもとに1933年にシカゴ科学産業博物館が開館しました。

行き方:周辺に注意!

シカゴ科学産業博物館は危ないといわれるハイド・パーク地区にあります。

行き方ですが、館のウェブ・サイトによると、シカゴに慣れていない人は、いったんダウンタウンまで地下鉄などで出て2番、6番、10番の急行バスまたはMETRAで行くのがおススメのようです。地下鉄(CTA)の最寄り駅まで行きバスで博物館に向かうのは避けた方が良いということだと思います。

we suggest that people unfamiliar with the city may prefer to take CTA trains as far as downtown, then transfer to an express bus or the Electric Line

シカゴの南側への地下鉄や駅周辺は、確かに危険な香りがしました。行きは、安全を考えUberで行きました。バスが使いにくい場所だったら、タクシーや配車サービスのUber、Lyftなどが良いかもしれませんね。uberの使い方について、少しだけですが使い方を姉妹サイトに書きました。

ミシガン湖湖畔にあるシカゴ科学産業博物館。さすが“Windy City”。11月の終わりでしたが、すごく寒かったです。

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チケット購入

少しかわった動線でチケット売り場に向かいます。正面の入り口からまずいったん地下に降ります。そこにチケット売り場があって、購入後、またエスカレーターで1階へ上がります。

基本入館料+オプションのチケットシステム

チケットは基本入館料だけでも良いのですが、有料のアトラクション(?)を1種類・2種類・3種類プラスするチケットもあります。有料アトラクションは、大型映像、潜水艦ツアー、レゴ、ロボットなどでその中から好きなものを選びます。せっかくなので、プラス・ワンのチケット(Explorer 1)にして大型映像(全天周映像)を選択してみました。

チケット購入時にどこから来たのか聞かれる

ここもそうでしたが、チケットを購入する時に、どこから来たのかを聞かれることが多かったです。来館者の発地など属性調査をしているのでしょう。チケットを自販機で販売している場合は難しいですが、対面販売ならこうした形でアンケートを取るのも容易です。POSと組み合わせているのでしょうから、チケットの購入枚数で一人で来ているのか家族で来ているのかもわかるでしょうし、見た目で年齢とかも入れられます。クロス集計などを行い来館者の属性を把握するには良い方法かもしれません。日本でも検討しても良いと思いました。いよいよ館内に入ります。

展示の概要、見どころなど

Uボート(潜水艦)コーナー~大型映像~宇宙コーナー

映像は10時スタートでそれまで30分ほどあります。シアター近くのUボートのコーナーに向かいました。本物のUボートを展示しています。鹵獲したものだそうです。巨大なのでざっと見るだけでももう映像の開始時間となってしまいました。

大型映像のタイトルは“Dream Big”。タイトルどおりの夢見ることの大切さをテーマにしたものです。感動的な内容もあり見て良かったです。45分間ぐらいだったと思います。

シアターを出たところは宇宙コーナーHenry Crown Space Center。アポロ宇宙船などもありさすがアメリカの宇宙に関する展示です。ちなみにHenry Crownはやっぱり寄贈者の名前のようで、宇宙飛行士とか研究者ではありませんでした。シカゴの実業家でエンパイア・ステート・ビルディングのオーナーだったこともあるような方だそうです。

Uボートのコーナーが駆け足だったので、もう一度もどりじっくり見ました。やはり迫力があります。中に入りたかったのですが、それにはチケットが必要でした。潜水艦ツアーにも参加できるチケットにすれば良かったです。単なる解説ツアーのチケットではなく中に入るためのチケットということがポイントだったのですね。

科学館には珍しいものもある1階の展示

潜水艦の科学・技術とかに着目すると科学館ぽいのですが、Uボートの脅威とか鹵獲する経緯などにスポットをあてると歴史博物館ぽくなります。ものごとはどの角度から見るかで違ってきますが、科学館にドールハウスのコレクション展示があったのには驚きました。シカゴにとっておもちゃが重要な産業なのでしょうか。サーカスの展示があったりもします。もちろん科学館として正統というか王道的な未来のエネルギーや五感に関する展示やサイエンスショーのシアターなどもあります。

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クリスマス一色の館内:Christmas Around the World

2階にあがります。メインの吹き抜けのところには巨大なクリスマスツリー。75周年記念ということもあってかことさら盛大にしていたのかもしれませんが、館内はクリスマス一色でした。Gather ‘Round をメインテーマにChristmas Around the World and Holiday of Lightをサブテーマにして館内を演出しているようです。世界各国それぞれの国をテーマにしたツリーもあります。残念ながら日本をテーマとしたツリーは見つけられなかったのですが、きっとどこかにあるのでしょう。

ちなみにこのChristmas Around the Worldは、1942年から始まっているようです。きっと季節の風物詩的な名物企画なんでしょうね。

迫力ある航空と鉄道の実機・実車展示

訪問前のシカゴ科学産業博物館のイメージは、航空機と鉄道車両があるところというイメージでした。そのイメージどおりではあるのですが、やはり迫力があります。世界初の実用的な旅客鉄道に使われた蒸気機関車・ロケット号の実物大模型もあり良かったのですが、飛行機好きの私としてはなんといっても727です。

なんでもありの科学館(良い意味で)

展示コーナーは実に多彩です。良い意味でなんでもありです。「これもあったらいいよね」「あれもあったらいいよね」ということではないと思いますが、どんどん付け加えていったらテーマはごった煮になったという感じでしょうか。テーマパークや遊園地にあるアトラクション的なものもあります(アトラクションだからと言って科学館にあっていけないわけではないのは言うまでもないことですが)。結果的にはいろいろな興味関心、個人の趣味嗜好、好みに応じることができ、小さな子ども大人までいろいろな人が楽しみながら科学・技術に親しむことができます。ただあえていうなら、日本科学未来館のような最先端科学は少し弱いかもしれません。そういえば、人体の展示コーナーがあってここにも胎児の発達や男女の違いがわかるプラスティネーションがありました。

あっという間の一日。危険地帯を通り抜けて戻る

途中で食事したフードコートは少々お高かったです。確かにテーマパークです。

あっという間に閉館時間近くなってしまいました。

周りは注意を要し安全とはいえないところにあるので、こういう案内は助かります。時刻も表示されるので便利です

帰りのバスや電車の時間が出口付近に表示されています。

悩みに悩みましたが地下鉄で帰ることにしました。駅まではバス。危険地帯を通ります。途中、経済学の分野で著名なシカゴ大学の横を通ったり、危険なワシントンパークを通り抜けます。このあたりはオバマ大統領がかつて活躍したところでもあるようです。

地下鉄の駅Garfieldはかなり危ない駅らしいのですが幸い大丈夫でした。警備員だったか警察官だったか忘れましたが改札のところにいてくれたのも良かったのかもしれません。しかし、おススメできるルートではないのは確かです。特に駅の外でバス待ちはしたくないです。

数字で見るシカゴ科学産業博物館

とても面白かったので、公式サイトをチェックしてみました。興味深い数値があったのでご紹介します。いわば数字で見るシカゴ科学産業博物館の概要です。

  • 展示スペースは、40万平方フィート(37,000平方メートル)以上
  • 年間入館者数は150万人近く(2017年)。1933年の開館以来では1億8千万人以上となるようです
  • 校外学習で訪れた子どもは、365,000人以上
  • 毎年1,000人程度の教師が科学教育講座に参加している
  • 収蔵資料数は35,000点以上
  • 入館料収入はおよそ1,400万ドル(1ドル110円換算で約15億円)。企画展収入はおよそ300万ドル(1ドル110円換算で3億3,000万円)
  • 無料入館の比率はおよそ40%
最新情報

TEA(Themed Entertainment Association)の調査のよると、2017年の入館者数は149万人で、全米のミュージアムで第16位の入館者だったようです。

info

The Museum of Science and Industry, Chicago