マカオ博物館 - 東西の文化が交わってきたマカオの歴史・民族博物館

モンテの砦にあるマカオ博物館

マカオ博物館(Museu de Macau):見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

マカオ博物館は、東西の文化が出会い融合してきたマカオの歴史・文化を知ることができる博物館です。聖ポール天主堂跡近くのモンテの砦にあります。

 

マカオ博物館の歴史と概要

マカオ博物館は、17世紀にイエズス会により建設されたマカオの重要な防衛拠点・モンテの砦にあります。この砦には1960年代までポルトガル軍が駐留していました。その後、1965年に気象台が置かれました。マカオが一望できる点が評価されたのかもしれません。博物館はこの気象台の建物を活用しています。

博物館建設計画がはじまったのは1995年。1996年に着工し1998年4月18日に開館しました。中国へのマカオ返還は1999年ですから、返還が意識されてのかもしれません。

建物は3層構造で、地上1階・地下2階になっています。入り口は一階にあります。延床面積は2,800平方メートル。そのうち2,100平方メートルが展示に使われているようです。

モンテの砦とマカオの風景。左に少し見えるのがマカオ博物館

博物館のミッションは、文化遺産を保護・保存するとともに中国と西洋が融合したマカオの独自の文化の多様性を促進するため、文化事業と博物館事業を推進することにあります。

Mission of Macao Museum

Advance cultural and museum undertakings to preserve cultural heritage and carry forward Macao’s unique cultural dibversity fusing Chinese and Western cultures.

~公式サイトより~

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マカオ博物館の展示

入り口は1階ですが、そこは実質的には3階にあたります。展示は地下2階(実質的には1階)からはじまります。

地下2階の展示は「マカオ地区の創世期」をテーマに展示を構成しており、16世紀にポルトガル人がやってくる前のマカオからポルトガルとの出会いなどを紹介しています。

地下1階は「マカオの大衆芸術や伝統」、伝統や大衆的な芸術・美術、宗教行事、伝統的な祭りなどの展示があります。

入り口階の1階は「現代のマカオ」の関する展示で、暮らしだけではなく、文学や美術で描かれたマカオも紹介されています。

展示手法は現代的なもので、実物資料の展示に加えて空間再現やジオラマ、映像などを活用しわかりやすく伝える工夫がされています。規模は大きくはないので、わりと短時間で一通り鑑賞することができると思います。

マカオ博物館へのアクセス・行き方

マカオ博物館は、「モンテの砦」にあります。定番観光スポットの聖ポール天主堂跡からは歩いて3分ほどです。博物館に行くのには登り坂になりますので、エスカレーターを利用した方が良いと思います。

ひとこと

丘の上にある砦内にあるので、歩いていくとちょっと大変かもしれません。ルート的に私は逆になったのですが、聖ポール天主堂跡を見てから博物館に行った方が、エスカレーターを使えて楽だと思います。

比較的新しい博物館ということもあってか、資料が並ぶだけではなく、ジオラマや映像などさまざまな展示手法が使われていて興味深く見ることができました。

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info

マカオ博物館/Museu de Macau

  • 訪問日: 2018年1月25日
  • 開 館: 1998年4月18日
  • 入館者数: -
  • 所在地: 中国・マカオ(No. 112 Praceta do Museu de Macau)
  • アクセス: 聖ポール天主堂跡から徒歩約3分
  • 入館料: 15マカオ・パタカ(大人・個人・当日・外国人) ※火曜日及び毎月15日は入館無料。マカオ住民は無料で入館できるようです
  • 開館時間: 10時~18時
  • 休館日: 月曜日
  • 公式サイト : http://www.macaumuseum.gov.mo/

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