琉球王国のグスク及び関連遺産群 - 琉球王国の歴史・文化を知り学べる世界遺産

琉球王国のグスク及び関連遺産群:歴史、立地、行き方、見どころ、感想など

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は、世界遺産(文化遺産)に2000年に登録されました。沖縄本島にある9か所の遺構・建造物から構成されています。

9か所とは、今帰仁(なきじん)、座喜味(ざきみ)、勝連(かつれん)、中城(なかぐすく)、首里(しゅり)の5か所の城跡に加えて、園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)、玉陵(たまうどぅん)、識名園(しきなえん)、斎場御嶽(せーふぁうたき)の4か所です。

 

世界遺産の歴史的な背景:三山時代と琉球王国

琉球王国は、1429年から1879年までの間、約450年にわたり、沖縄本島をはじめとする南西諸島に存在した王国です。最盛期には奄美諸島、沖縄諸島、先島諸島に勢力範囲を広げていました。中国や日本本土、東南アジアとの交易を行いながら、独自の文化を育んでいったと言われています。

1429年以前の沖縄本島は、北山(山北)、中山、南山(山南)の三山時代(1322~1429年)で、世界遺産にはこの時代に作られたグスクも含まれています。

今回、世界遺産を構成する9か所のうち、5か所を訪れました。訪問順に紹介します。

斎場御嶽

斎場御嶽は、琉球王国最高の聖地とされていて、琉球王国の最高神職の聞得大君(きこえおおきみ)の就任式などが行われていた御嶽です。琉球の創世神が降り立った島・久高島を拝むことができます。

御嶽とは、神様を祀った聖地・聖域で、祈りをささげる拝所です。御嶽は、本来、男子禁制で、琉球国王もここを訪れる女装して訪れたらしいです。

今回、10年以上ぶりで訪れたのですが、入場料が必要になったり駐車場から歩いたりなど、だいぶ変わっていました。“パワースポット”や観光地として多くの人が訪れるようになり、マナー違反もあるようです。地域の人の大切な祈り、信仰の場ですから、きちんとマナーは守りたいものです。

info

・訪問日:2018年7月
・所在地:沖縄県南城市知念
・アクセス:那覇空港から約50分。駐車場からは約400mぐらいの歩き
・観覧料:大人300円、小中学生150円 団体割引など割引制度あり
・開場時間: 3月〜10月 9時~18時、11月〜2月 9時~17時30分
・休息日:斎場御嶽は聖地としての静寂さを確保し、自然保護の観点から毎年2回、旧暦5月1日~3日と旧暦10月1日~3日を休息日としています
URL : http://okinawa-nanjo.jp/sefa/

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座喜味城跡

座喜味城は、琉球王国が成立する直前の三山時代・1420年頃に完成したようです。築城したのは、琉球王国に忠誠を尽くしたという名将・護佐丸。この座喜味城は、軍事要塞として機能したようですが、沖縄最古といわれるアーチ門、石積みの精巧さや美しさなど高い築城技術が伺われるそうです。

標高は120mとか125mとかのようですが、ここからの眺めは良かったです。のんびりと眺めを楽しむのも良いと思います。

すぐ近くに「世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム」が2018年6月にオープンし、座喜味城跡や読谷村の歴史・文化を知ることができます。

info

・訪問日:2018年7月
・所在地:沖縄県中頭郡読谷村字座喜味
・アクセス:那覇空港から車で約1時間
・観覧料:無料
・観覧時間:-
・定休日:年中無休?
・URL : http://www.vill.yomitan.okinawa.jp/facilities/post-14.html
http://www.yomitan-kankou.jp/detail.jsp?id=74759&menuid=11949&funcid=3

今帰仁城跡

今帰仁城は、琉球王国以前の三山時代の北山王の居城だそうです。城壁は曲線が美しく、長さは約1.5km。この城壁の一部がつい先日(2018年7月1日)、台風の影響で崩落してしまいました。見学には支障ありませんでしたが、見ていてちょっと痛々しかったです。天気はあまり良くはなかったですが、ここも城壁からの眺めはとても良いものでした。

info

・訪問日:2018年7月
・所在地:沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊
・アクセス:那覇空港から車で2時間45分程度
・観覧料:大人400円、小中高300円 団体割引など割引制度あり。観覧料は今帰仁城跡と歴史文化センターの共通券
・観覧時間:夏期(5~8月)8時~19時、通常期(1~4月・9~12月)8時~18時
・定休日:年中無休 臨時休場あり
・URLhttp://nakijinjoseki.jp/

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首里城跡

首里城は、国王の居城で、琉球王国の政治・外交・文化の中心でした。城内は、政治を行う「御庭(うなー)」、王族が暮らす「御内原(おうちばら)」、祭祀を行う「京の内」の大きくは3つのエリアに分かれるそうです。

首里城は、琉球王国時代に3度焼失し再建されたそうですが、廃藩置県(琉球処分)後、荒廃し沖縄戦で完全に焼失してしまいました。その後、1992年に復元され今に至っています。ちなみに世界遺産に登録されているのは遺構の部分とのことで再建された建物ではないです。

現在、首里城跡は国営沖縄記念公園として整備されていますが、入園者数は2,857,390人、復元された首里城正殿など有料区域では入場者数1,814,041人という、沖縄の一大観光スポットになっています(数値は2017年度)。

首里城の正殿や守礼門は、まさに琉球、沖縄を感じさせるもので、沖縄の見どころとしてぜひという場所の一つだと思います。正殿などの復元にあたってはどのような学術的な考証や苦労があったのか興味深いところです。

info

・訪問日:2018年7月
・所在地:沖縄県那覇市首里金城町1-2
・アクセス:那覇空港から車で約40分
・観覧料:大人820円、中人(高校生)620円、小人(小中学生)310 団体割引など割引制度あり
・観覧時間:有料区域4~6月・10~11月8時30分~19時、7~9月8時30分~20時、12~3月8時30分~18時 ※無料区域は30分早く開場し30分遅く閉場
・定休日:7月の第1水曜日とその翌日。対象施設以外は、通常どおり見学可
・URL :  http://oki-park.jp/shurijo/

玉陵

玉陵は、琉球王家(第二尚氏王統)の墓で、1501年に作られたそうです。場所も王家の居城である首里城から近く歩いて数分の場所にあります。

この玉陵は、石造りで、王と王妃を納骨するのが「東室」、その他の王族を納骨するのが「西室」、そして東室・西室に納骨される前=洗骨前の遺骸・遺骨を安置する「中室」の3つの部分から成り立っています。「洗骨」というのは、一度、土葬や風葬などを行った後で海水などで洗い清めるという葬制のことで、沖縄を含む南島文化の特徴かもしれません。

入り口にはチケット売り場がありますが、展示スペースもありますので、こちらを見ておくのもおススメです。

info

・訪問日:2018年7月
・所在地:沖縄県那覇市首里金城町1-3
・アクセス:ゆいレール首里駅より徒歩約15分、那覇空港から車で約40分程度
・観覧料:大人300円、小人(中学生以下)150円 団体割引など割引制度あり
・観覧時間: 9時~18時
・定休日:年中無休
・URL :  http://www.city.naha.okinawa.jp/kakuka/kyouikubunkazai/bunkazai/