ミラノ大聖堂／ドゥオーモ博物館：Duomo di Milano／Museo del Duomo －見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

500年以上の歳月を要して完成したミラノ大聖堂は、ミラノのシンボル。その大聖堂を飾っている彫刻や宝物を見ることができる博物館は、大聖堂内ではなく広場を挟んで隣の王宮にあります。

ミラノ大聖堂の概要・歴史
ドゥオーモ博物館の歴史
ドゥーモ博物館のコレクション・展示
どのチケットを買うか？
ドゥオーモ博物館へのアクセス・行き方

ミラノ大聖堂の概要・歴史

ミラノ大聖堂（ドゥオーモ：Duomo di Milano）の建築は1386年に始まりました。しかし、戦乱や宗教改革などの中断もあり、なかなか完成せず、ナポレオンが命じて完成させたのが1813年のこと。この時点で着工から430年近くの時間を要していますが、その後もアーチや尖塔が建築され、最終的に細部まで完成したのは、比較的最近の1965年です。着工から実に579年の月日が流れています。気が遠くなってしまいます。

この大聖堂を建てることにしたのは、後に初代ミラノ公となるジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティ。跡取り男子の誕生を願い、聖母マリアに捧げる大聖堂の建築を思い立ったようです。そのためか、この大聖堂の正式名称は「サンタ・マリア・ナシェンテ教会」といい、「生まれつつある聖母のための教会」という意味だそうです。

大聖堂の大きさは、高さ108.5ｍ、奥行き158ｍ、幅93ｍもある巨大なもので、面積は11,700平方メートル。世界最大規模の聖堂です。この聖堂は135本（145本？）の尖塔と3,500体ともいわれる彫像で飾られている、ゴシック様式の建築です。

なお、この大聖堂があった場所は、355年に建てられた聖堂「サンタ・マリア・マッジョーレ」があったところといわれ現在でもその遺構を聖堂の地下で見学できます（別途有料）。その後も5世紀や9世紀に聖堂が建てられましたが、火災による被害を受けたようです。

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ドゥオーモ博物館の歴史

ドゥオーモ博物館の設立構想は19世紀の終わり頃からありましたが、実際に開館したのは1953年のことです。

場所は、ミラノ大聖堂（ドゥーモ）内ではなく、隣の建物というか広場を挟んで横にある王宮（Palazzo Reale）の一角です。9室からスタートした博物館ですが、すぐに手狭となってしまったようで1960年代に10室の拡張工事が行われました。近年では、長期の改装工事を行い2013年にリニューアル・オープンしました。

ドゥオーモ博物館は王宮の一角にあります。ちなみに王宮は複数の展覧会が開かれる展示スペースになっています。左側がドゥオーモ博物館です。窓のところにMUSEO DUOMOの文字が見えます（写真では全部写っていません）

ドゥーモ博物館のコレクション・展示

ドォーモ博物館のコレクションは大きく分けると２つに区分されるようです。一つは、建設当初からの彫刻、ステンドグラス、絵画、タペストリー・刺繍、模型などドームの建築にかかわるもの。もう一つは、いわゆる宝物で、5～9世紀の象牙の祭壇背後の装飾などの古いものも所蔵しています。

これらのコレクションは、宝物、ステンド・グラス、タペストリーなどの素材別や時代順など展示されています。

彫刻が特に充実していた印象ですが、巨大な模型は見ごたえがありました。ここに展示されているものには、実際に取り付けたり、製作する前の検討用やテスト的に作ったのものがあり、その点も興味深かったです。

屋上（テラス）のところにも黄金の聖母子像（マリアとキリストの像）があるらしいのですが、これと同じものでしょうか？

このステンド・グラスは試行品でしょうか？

完成予定模型とか細部の検討用として作られたのかもしれません。細部まで精巧に作らられた大きな模型です

どのチケットを買うか？

大聖堂、ドゥオーモ博物館、地下の考古エリア、屋上（テラス）、それぞれ有料です。そして、複数の種類のチケットが販売されていますので要注意です。ホームページで確認すると、私が訪れた時と現在ではシステムが少し違うようですので詳細は避けますが、パスポート券（共通券）を購入するのが、お得でわかりやすいです。ただパスポート券も種類があるので要注意です。

また、チケットの発売場所は、私が訪れた時は、博物館のところにある1か所だけだったのですが、これも変更があるかもしれません。チケット発売は閉まる1時間前ですので、こちらも注意した方が良いと思います。

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ドゥオーモ博物館へのアクセス・行き方

地下鉄1・3号線のドゥオーモ（Duomo）駅から歩いて約2分です。博物館はドゥオーモ（ミラノ大聖堂）内にはなく、王宮の一角にあります。

ひとこと

チケットの買い方で失敗してしまいました。チケットの種類、販売場所、販売時間を良く理解していなかったのが原因です。博物館を見てから大聖堂に行きすごいと感動。その後、屋上に上がれることがわかりましたが、チケットは博物館のところ。戻って買いに行きましたが、閉まったあと。最初からパスポートを購入しておけばよかったです。

博物館は、彫刻の数の多さに驚きました。また、ステンド・グラスもとても美しかったです。大聖堂はもう外が暗くなっていたので、ステンド・グラスが良く見えなかったので残念だったのですが。