ミラノ・トリエンナーレ（トリエンナーレ・デザイン・ミュージアム）／La Triennale di Milano（Triennale Design Museum）：見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

ミラノ・トリエンナーレは3年に1度、開催される現代美術の展覧会ですが、同時に現代美術の美術館の名前としても使われています。美術館としては「トリエンナーレ・デザイン・ミュージアム」とか「トリエンナーレ・デザイン美術館」と呼ぶのが適切なような気がします。

3年に1度の美術展覧会：ミラノ・トリエンナーレ
トリエンナーレ・デザイン・ミュージアムの概要
トリエンナーレ・デザイン・ミュージアムの展示
ミラノ・トリエンナーレへのアクセス・行き方

3年に1度の美術展覧会：ミラノ・トリエンナーレ

ミラノ・トリエンナーレは、1923年、ミラノの北約20kmにあるモンツァで2年に1度のビエンナーレとしてはじまりました。3年に1度のトリエンナーレになったのは1930年、ミラノで開催されるようになったのは1933年のことだそうです。そのはじまりから、美術、デザイン、建築、ファッション、映画などの芸術を対象としています。

しかし、このトリエンナーレは1996年の第19回をもっていったん中断されました。その後、2001年から2004年にかけてミラノ・トリエンナーレの名前で長い会期の美術展が開催され、それを第20回としているようです。本格的な復活は、2016年のこと。第21回にあたります。次回は2019年3月1日から9月1日までの開催が予定されています。テーマは“Broken Nature: Design Takes on Human Survival”。「破壊された自然―デザインが人類のサバイバルを引き受ける」というテーマのようですので、自然環境の破壊が進む中、人類が絶滅せず生き残っていくためにデザインが何ができるかを問うようなテーマのトリエンナーレですね。

Broken Nature: Design Takes on Human Survival – XXII Triennale di Milano

XXII Triennale di Milano

トリエンナーレ・デザイン・ミュージアムの概要

トリエンナーレ・デザイン・ミュージアムは、2007年12月6日に開館しました。場所はスフォルツァ城も隣接しているミラノ市民の憩いの場・センピオーネ公園（Parco Sempione）内の“芸術宮（Palazzo dell’Arte）にあります。この建物は、1931年から1933年にかけて建設されました。もちろん、ミラノ・トリエンナーレの会場として活用されてきています。

館内には展示室のほかに、ライブラリーやシアター、ショップ、カフェ、レストランなど一通りそろっています。

当日行われている企画展などがデジタル・サイネージで紹介されています

ショップ。おしゃれなものがいっぱいありました

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トリエンナーレ・デザイン・ミュージアムの展示

固定的な常設展示というよりも、定期的に展示替えが行われ企画展中心の運営が行われているようです。

私が訪れた時には、Triennale Design Museum 10として“Giro Giro Tondo – Design for Children”が行われていました。見ていて楽しいものでした。この展示は2017年4月1日から2018年2月18日の会期ですでに終了しています。

また、私は疎くてよく知らないのですが、世界的な人気ファッション・デザイナーのリック・オウエンス（Rick Owens）の展覧会も行われていました。さすが、ファッションの街・ミラノです。とてもかっこいい空間になっていました。会期は2017年12月15日から2018年3月25日。

そのほかにも企画展だと思いますが、いくつかの作品展示コーナーがありました。

ミラノ・トリエンナーレへのアクセス・行き方

センピオーネ公園（Parco Sempione）内にあります。スフォルツェスコ城から歩いて6分ぐらいです。最寄り駅は地下鉄1・2号線などのCadorna駅で徒歩約7分ぐらいです。

ちなみに、センピオーネ公園には凱旋門もあります。

ひとこと

トリエンナーレがやっていると思って行ったのですが、勘違いでした。トリエンナーレというわりには、ちょっと規模が小さいなぁという感想を持ったのですが、調べてみたら違っていたのがわかった次第です。自分の落ち度を棚にあげて言わせていただくと、トリエンナーレ・デザイン・ミュージアムの名前をメインにするとか、もう少しわかりやすいネーミングにしてくれたらいいのにと思うのですが…。作品の展示自体はなかなか面白かったので、より多くの人に見てもらわないのはもったいないと感じました。

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