エリス島移民博物館/Ellis Island National Museum of Immigration:概要、歴史、立地、行き方、展示、見どころ、感想、最新情報など
移民の国・アメリカ。そのシンボルの一つといえるエリス島。
エリス島は1892年から1954年までのおよそ60年にわたり船で来た主にヨーロッパからの移民が必ず通過した島です。ここに移民博物館があります。マンハッタン~リバティ島(自由の女神)~エリス島~マンハッタンという三角形を描くフェリーの航路の関係から自由の女神のついでに寄るという方が多いと思いますが、自由の女神とともにここを見ることで、よりいっそうアメリカという国について考えることができると思います。
エリス島の場所、行き方
エリス島へはマンハッタンからフェリーが一般的だと思います。マンハッタン南端のバッテリー・パークから出ている自由の女神へ行くフェリーが帰りに立ち寄るようなかたちでした。
エリス島の歴史
開拓時代は、牡蠣が良くとれたことからエリス島やリバティー島はオイスター諸島と呼ばれていたそうです。「エリス島」という名前は、1774年にサミュエル・エリスという人が所有者となったことに由来します。その後、ニューヨーク湾における戦略的な重要性から要塞、軍事拠点の島として活用されていましたが、1892年に移民局が設けられ、ヨーロッパからの移民が最初に上陸する場所となったそうです。この島を通過した移民の数は60年間で1700万人あまり。アメリカ人の5人に2人はエリス島を通過した祖先を持つらしいのですが、ヨーロッパ系アメリカ人に限るとその比率はもっと高まるかもしれません。
移民たちにとっては、新天地・アメリカは夢と希望にあふれる場所で、エリス島は「希望の島(Island of Hope)」とも呼ばれたそうです。一方で、入国を拒否される人が2%ぐらいいたようで、家族が分かれ分かれになることから「嘆きの島(Island of Tears)」とも呼ばれたそうです。
そんな歴史を持つ島にある移民資料館
移民が通過した建物自体が重要な展示ですが、エリス島の歴史やエリス島での移民受け入れなどを紹介する展示をはじめ、現在に至るまでのアメリカの移民そのものについても紹介されていました。そのため、この島を通過した日系移民はほとんどいないと思われますが、日系移民についての展示もありました。移民をしてきた自分の先祖を調べることができる場所もありました。
この館はきっと資料収集に苦労もされたと思います。それを補うためということではないでしょうが、映像を活用するとともに写真などグラフィックの使い方に工夫が凝らされていました。
ここでもオーディオ・ガイドを借りることができます。日本語もありますので、理解が深まります。
ここもゆっくり見るのも大切なことだと思います。
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アメリカにはアイルランドからの移民も数多くいます。アイルランドのダブリンには、国を出る方の移民についての資料館があります。
info
Ellis Island National Museum of Immigration
・訪問日:2017年11月28日
・所在地:アメリカ・ニューヨーク(Ellis Is, New York, NY 10001)
・開 館:-
・入館者数:-
・入館料:入館料自体は無料のようです。フェリー代に含まれているともいえます
・公式サイト : https://libertyellisfoundation.org/immigration-museum
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訪問した日の旅行記です。