香港科学館(Hong Kong Science Museum):見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など
香港科学館は、生命科学、数学、光、力、交通などさまざまな分野の科学・技術が参加体験型展示で学べる総合的な科学館です。
香港科学館の歴史・沿革と概要
香港科学館は1991年4月18日に開館しました。
この科学館の建設構想がスタートしたのは1976年で、80年代に具体的に計画が進められ、建物が1988年3月から1990年9月にかけて建設されました。建設コストは3億4,000万香港ドル(13円換算で44億2千万円)だったそうです。
4フロアからなる建物の延床面積は13,500平方メートル。そのうち常設展示室は6,500平方メートル、企画展示室は745平方メートルです。
展示だけではなく、サイエンス・ショーやワークショップ、学校や家族に向けたプログラム、講演会・上映会など教育普及プログラムも充実しています。
多彩なテーマをハンズ・オンで楽しめる展示
香港科学館では、光、音、力学、電気・磁気、数学、生命科学、生物多様性、環境保護、交通、食品科学、家庭用技術など幅広いテーマの科学・技術に関する展示がバランス良く構成されています。
ここにはおよそ500の展示物があり、そのうち70%は触れたり動かしたり見たり聞いたり実験したりなどができる参加体験型の展示=ハンズ・オン展示です。
最も人気があるのは22mの高さのエネルギー・マシンだそうで、いろいろな仕掛けが施されています。同種のものでは世界的な大きさのようです。
飛行機好きの私としては、DC-3が空中に展示されているのがとても印象的でした。中に入れないのがちょっと残念です。
チルドレンズ・ミュージアム的なコーナーも3階にありますので、小さなお子さんも楽しめると思います。
それにしても、年間100万人以上が訪れている科学館で、子どもたちが荒い操作をすることも多いハンズ・オン展示を稼働させていくことは、維持管理がきっとかなり大変でしょうね…。
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香港科学館へのアクセス・行き方
MTR(地下鉄)・荃湾線(Tsuen Wan Line)の尖沙咀(Tsim Sha Tsui)駅からは10分強、東鉄線(East Rail Line)または西鉄線(West Rail Line)の紅磡(Hung Hom)駅からは10分弱ぐらいです。
香港歴史博物館のすぐ向かいですので、両方を一緒に訪れても良いかもしれません。
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ひとこと
1991年の開館なのでデザイン的には少し古くなっている印象を受けるところもありましたが、展示更新は適宜行われているようです。
この博物館は、最先端科学とかデジタル展示とかなどの際立った特徴はないかもしれませんが、自然や普遍的な科学原理・法則、技術・仕組みなどをバランスよく構成していて、子どもたちが体験型展示を楽しみながら科学・技術に気軽にふれられる点に好感がもてました。
info
香港科学館/Hong Kong Science Museum
- 訪問日: 2018年1月26日
- 開 館: 1991年4月18日
- 入館者数: 1,184,667 人(2016年度)
- 所在地: 中国・香港(2 Science Museum Road, Tsimshatsui East, Kowloon, Hong Kong)
- アクセス: MTR(地下鉄)・Tsuen Wan Lineの尖沙咀(Tsim Sha Tsui)駅から徒歩10分強、East Rail LineまたはWest Rail Lineの紅磡(Hung Hom)駅からは徒歩10分弱
- 入館料: 20香港ドル(大人・個人・当日) ※企画展観覧料は企画展による
- 開館時間: 10時~19時 ※土日祝日は21時まで、クリスマス・イブと旧正月前日は17時
- 休館日: 木曜日(祝日を除く)、旧正月の2日間
- 公式サイト : https://hk.science.museum/
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訪問した日の旅行記です。