ロンドン博物館 - ロンドンの過去や成り立ちがわかる市立の歴史系総合博物館

ロンドン博物館/Museum of London:見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想、最新情報など

ロンドン博物館 は、ロンドンの過去や成り立ちを子どもから大人まで楽しみながら学ぶことができる市立の歴史博物館です。

 

ロンドン博物館の歴史・沿革

エリザベス2世女王のご臨席のもとに、1976年に開館したロンドン博物館(Museum of London)。そのコレクションは、ロンドン市内から発掘された古代ローマのモザイクの破片など考古学関係などを収蔵していた1826年オープンのギルドホール博物館(Guildhall Museum)にさかのぼります。また、1912年にロンドン博物館(London Museum)が設立され、近現代の事物、絵画、服飾関係などより広範囲なコレクションが形成されました。

両者とも第2次大戦中は閉館していましたが、戦後、しばらくして再開、1965年にこれらのコレクションが統合され、1976年にロンドン市により現在のロンドン博物館が作られました。

博物館がある場所は、「ロンドン・ウォール」が残っているところで、今も見ることができます。ロンドン・ウォールは2、3世紀頃の古代ローマ時代に建設された城壁で、18世紀まで維持されたそうです。ロンドン博物館はまさにロンドン成立の歴史的なゆかりの地に建設されているのですね。

2003年には、200年前に作られた倉庫を改築し、分館のロンドン博物館ドックランズ(The Museum of London Docklands)がオープン。こちらは、貿易や海運、港などの展示がされています。

なお、2021年に、現在地から少し西にあるスミスフィールド総合市場(Smithfield General Market)への移転が予定されています。

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ロンドン博物館の展示、見どころ

ロンドン博物館の展示は、大きくは9つの展示コーナーに分かれます。考古から始まる通史は、7つの時代に区分されロンドンの過去から現在までやロンドンの成り立ち・特徴がわかります。また、ロンドン中心部や2012年のロンドン・オリンピックをテーマとした2つのトピック的な展示コーナーがあります。

展示手法は、歴史博物館としてはオーソドックなもので、200万点以上の豊富な収蔵資料から選んだ実物資料を活用しながら、グラフィック、ジオラマ・模型、映像・情報装置、ハンズオン展示などを組み合わせて展示を行っています。

ここの展示の特徴の一つは、資料展示など、かなり密度が濃い展示だということです。

また、例えば、ロンドン大火などの歴史的なトピックスにもスポットが当てられていたりと、展示の強弱、メリハリがあることも評価ポイントだと思います。

注目したのは、2005年のロンドンのテロについて記憶されるべく展示されていたことです。テロの背景など難しい問題もありますが、テロ行為自体は絶対に許されることではないでしょう。歴史博物館としてテロの問題も含めて現代のいろいろな問題にどのように向きあっていくのか、社会問題に対してどのようにかかわっていくのかを考えさせられます。また、未来を考える展示も設けられていました。

空間の雰囲気ですが、誤解を恐れずにいうと、どことなく日本の歴史系の博物館と似ている印象を受けました。もちろん、デザインはさすがと思わせるところがいくつもあるのですが。

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ユニークなテーマの街歩きプログラム

学校団体や家族向け、講演会、ワークショップなどミュージアムで一般的に広く行われている教育普及プログラムももちろんありますが、面白いと思ったのは、ユニークなテーマの街歩きプログラムです。

例えば、20世紀初頭の女性の権利拡大に関する運動ゆかりの地を巡るものや、中世やチューダー朝時代の疫病や処刑などの話を聞きながら巡るもの、古代ローマ遺跡を巡るもの、ロンドン大火ゆかりの地を巡るものなどがあります。まるで旅行会社が開催するウォーキング・ツアーのようです。

ロンドン博物館へのアクセス・行き方

地下鉄Circle線・Hammersmithe & City線・Metropolitan線のBarbican駅から徒歩5分、Central線St.Paul’s駅から徒歩5分です。また、セント・ポール大聖堂から歩いて5分ですので、あわせて見学しても良いかもしれません。

最新情報

2017年の入館者数678,379人。2016年並みであれば85万人程度のはずでしたが、前年比マイナス20.8%と大きく入館者数が減りました。大きく入館者数が減った原因はなんでしょう?企画展の影響でしょうか。

ひとこと

観光客が多く訪れるミュージアムではないのかもしれませんが、大人向きの企画やイベントも少なくないですし展示内容も大人も楽しみながらロンドンについて学ぶことができるものです。2021年に移転するそうですので、その前に見ておくのも良いかもしれません。それに、新しいロンドン博物館がどのようになるのか楽しみです。

info

Museum of London

  • 訪問日: 2017年12月8日
  • 開 館: 1976年(コレクションの前身のGuildhallMuseumは1826年に、The London Museumは1912年にそれぞれ開館)
  • 入館者数: 678,379人(2017年)
  • 所在地: イギリス・ロンドン(150 London Wall, EC2Y 5HN)
  • アクセス: 地下鉄Circle線・Hammersmithe & City線・Metropolitan線のBarbican駅から徒歩5分、Central線St.Paul’s駅から徒歩5分、セント・ポール大聖堂から徒歩5分
  • 入館料: 無料 企画展などは有料
  • 開館時間: 10時から18時
  • 休館日: 12/24-26
  • 公式サイト : https://www.museumoflondon.org.uk/museum-london

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訪問した日の旅行記です。