マージーサイド海事博物館 - 「海商都市リヴァプール」ならではの海の博物館

マージーサイド海事博物館/Merseyside Maritime Museum:見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想、最新情報など

イギリス一番の貿易港として発展してきた港町リバプール。マージーサイド海事博物館は港町・リバプールの海の歴史と文化を紹介しています。

 

マージーサイド海事博物館の沿革・歴史

マージーサイド海事博物館は、ワールド・ミュージアムの前身のメイヤー博物館に1862年に船の模型が寄贈されたことに始まります。その後、約70年の時を経て1931年にやっと船の模型や海洋に関する絵画を展示するギャラリーがリバプール博物館(Liverpool Museum。現在のリバプール博物館”Museum of Liverpool”とは別)内にできましたが、1941年の空襲で大きな被害を受けてしまったようです。しかし、着実にコレクションは回復、増加し、1965年に「船の歴史」展示室、1971年に「リバプール港」展示室、1975年に「新荷主」展示などが誕生しました。1970年代後半に、海事博物館を建設しようという動きが本格化し、1980年に水先案内ビルと海難救助建屋のあたりで試行的に開館し、1984年にアルバート・ドック・ビル1階に移転し、さらに1986年、アルバート・ドック・ビルの現在地に再移転しました。

マージーサイド海事博物館の現在地への開館は、ウォーター・フロント再開発の一環ともいえるでしょう。周辺には、テート・リバプール、ビートルズ・ストーリーもあり、リバプールの一大観光スポットになっています。また、国際奴隷博物館は、海事博物館の4階にあります。

ちなみにマージーサイドは、リバプールを中心都市とする州の名前で、マージー川にちなんでいます。リバプールはマージー川の河口にありますが、川といっても実質的には入江のようになっています。

アルバート・ドック。左に見える建物にマージーサイド海事博物館と国際奴隷博物館が、右の方に見える建物にテート・リバプールがあります

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マージーサイド海事博物館の見どころ、展示

マージーサイド海事博物館で、観光客にとっての一番の目玉、見どころは、豪華客船タイタニック号に関する展示でしょう。タイタニック号の母港がリバプールだったので、それにちなんで展示コーナーが設けられています。ちなみに、建造されたのは北アイルランドのベルファストで、処女航海の出発はイギリス南部のサザンプトン港。リバプールから出航したのではないようです。

海事博物館として定番的な展示、例えば、造船や海運、航海、海洋に関する絵画などももちろんありますが、興味深かった展示は、第一次大戦時にUボートに撃沈されたルシタニア号に関する展示、税関で押収されたものを紹介する展示、リバプールから出国していった移民に関する展示などです。小さな子どもが楽しめるハンズ・オン展示のコーナーもあり、家族で楽しめる工夫がされています。

この博物館の4階(イギリスでいう3階)には、国際奴隷博物館があります。もともとは海事博物館の一つのコーナーだったようですが、2007年に独立した博物館になりました。リバプールの発展の陰には奴隷貿易があったことから作られました。

大きな博物館ではないので、見学には長い時間はかからないと思います。アルバート・ドックにある他のミュージアムと一緒に見学すると良いでしょう。

マージーサイド海事博物館へのアクセス・行き方

世界遺産「海商都市リヴァプール」を構成している地区の一つ、アルバート・ドック内にあります。

ローカル鉄道マージーレイル(Merseyrail)・ウィラル・ライン(Wirral Line)のJames Street 駅が最寄り駅になり、歩いて5分です。

リバプールの中央駅(Liverpool Central Station)からは、徒歩10分、リバプール・ライム・ストリート駅(Liverpool Lime Street Station)からは徒歩20分ぐらいです。

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最新情報

2017年の入館者数は922,503人で、前年比プラス10%だったそうです。

現在、閉鎖中の海事資料室”Maritime Archaives”が、2018年秋にリニューアル・オープンするようです。

ひとこと

歴史的な建造物の中にあるミュージアムで、観光客が訪れてリバプールを知るばかりではなく、港町リバプールの歴史や文化を考え、継承する場として地域住民にとって大切な役割を果たしていると思います。

info

Merseyside Maritime Museum

  • 訪問日: 2017年12月5日
  • 開 館: 1980年
  • 入館者数:922,503人(2017年)
  • 所在地: イギリス・リバプール(Royal Albert Dock, Liverpool Waterfront, Liverpool, L3 4AQ)
  • アクセス:ローカル鉄道Merseyrailのウィラル・ライン(Wirral Line)のJames Street 駅から徒歩5分、Liverpool Central駅から徒歩10分、Liverpool Lime Street駅から徒歩20分
  • 入館料: 無料
  • 開館時間: 10時から17時
  • 休館日: 12/24-26、12/31、1/1
  • 公式サイト : http://www.liverpoolmuseums.org.uk/maritime/

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