ナショナル・ギャラリー - 西洋絵画史上の名作がいっぱいの美の殿堂

ナショナル・ギャラリー/National Gallery:見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想、最新情報など

ナショナル・ギャラリーはロンドン観光でぜひ訪れたい美術館。19世紀までの西洋絵画の名作・傑作を堪能できます。

 

ナショナル・ギャラリーの歴史・沿革

今でこそ2,300点に及ぶ名作・傑作をコレクションしているナショナル・ギャラリーですが、調べてみると、建物の狭さに悩まされたり貴重で重要なコレクション・作品を取得する機会を逸してしまったりと、その歩みは決して順風満帆ではなかったようです。

開館は1824年5月10日。開館のきっかけになったのは、銀行家だったジョン・ジュリアス・アンガースタイン(John Julius Angerstein)が亡くなり、そのコレクション38点を57,000ポンドで政府が取得したことです。開館当初の美術館は、アンガースタインの家だったところですが、ロンドン中心部にあり利便性が高いところではあったものの手狭だったようで、1831年に新しい建物を建築することが決定しました。トラファルガー広場の現在の場所に決まるまで、さまざまな議論があったようですが、1838年に完成し移転。この場所に決まったのは、豊かな人々が住む地域と貧しい人々が住む地域の中間的な場所にあり、すべての人に開かれた美術館であることが重視されたためです。

新しい建物に移転したものの、収蔵・展示スペースはわりとすぐに不足したようです。増築も行われましたが、それでも足りず、新たな作品も受け入れられない状況で、砂糖精製などで財を成したヘンリー・テートの寄付により、1897年にナショナル・ギャラリー・オブ・ブリティッシュ・アート(現在のテート・ブリテン)という分館ができました。20世紀に入ってからもスペース不足は続き増改築も行わていて、近年の大きな増築は1991年に完成したセンズベリ棟(Sainsbury Wing)です。こうした増改築の結果、現在、ナショナル・ギャラリーの延床面積は、46,396平方メートルになります。

46,396平方メートルといってもピンとこないのですが、サッカー場6面分の広さだそうです。個人的には、大英博物館やルーブル美術館、メトロポリタン美術など超巨大なミュージアムを見たせいか、決して巨大な美術館という印象ではないです…。

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ナショナル・ギャラリーのコレクションと見どころ

ナショナル・ギャラリーは、19世紀までの作品2,300点あまりを収蔵しています。

ルーブル美術館やメトロポリタン美術館などに比べると、この数字は決して大きいとはいえません。むしろ思いのほか少ないと感じる人も少なくないと思います。しかし、そのコレクションの質は際立って高いもの(素人目ですが…)。館内いたるところで、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ボッティチェリ、ラファエロ、レンブラント、スーラ、セザンヌ、ターナー、ゴッホなど名だたる巨匠の作品など、西洋絵画の名作や傑作に出会えます。

なかでも必見の30作品があり、ウエブ・サイトで紹介されています。

30 must-see paintings | Explore the paintings | National Gallery, London
The National Gallery houses one of the finest collections of paintings in the world. This selection of 30 highlights includes some of the Gallery's best-loved w...

行った時間帯が良かったのか、館内はとても賑わってはいたのですが、作品を見るのに混雑しすぎてじっくり見られないということはなかったです。もちろんゴッホの「ひまわり」などは落ち着いて見られるような雰囲気ではなかったですが、それでもわりとゆったりと十分堪能できました。

開かれた美術館としての教育普及活動

開館以来、教育を重視してきていて、今日でもその伝統は受け継がれています。ガイド・ツアーやギャラリー・トーク、ワークショップ、講演会、講習、音楽会などの一般向けプログラム、学校団体や家族向けのプログラム、アウト・リーチなど美術館で広く行われている教育普及プログラムは一通り行われています。また、学位取得コースのような専門性の高いプログラムもあります。

興味をひかれたのは、「10分トーク(10-minute talk)」と「ランチ・タイム・トーク(Lunch time talk)」。

10分トーク:いわゆるギャラリー・トークで、月曜から金曜日まで16時から10分間行われています。曜日別に作品を一つ取り上げて解説してくれます。10分というのがポイントですね。

ランチ・タイム・トーク:学芸員による講演で、毎回1作品が取り上げられて解説されます。時期によって違うのかもしれませんが、毎週月曜日と金曜日の週2回、13時から30分または45分間、館内のシアターで行われています。この様子は、YouTubeで生中継もされるようです。また、YouTubeにストックされているのでいつでも見ることができます。

YouTubeのチャンネル

このナショナル・ギャラリーに限ったことではなく、大型館では一般的といえると思いますが、YouTubeにチャンネルを開設していて、館の紹介、作品解説、過去の講演やイベントなどが見ることができます。日本語で見ることができるものがないのが残念ですが、見てみるとなかなか面白いです。

興味をひかれて、ゴッホの解説を観ました。英語字幕でなんとかわかりました。日本の美術に影響されていたことなどが取り上げられていました。

Vincent van Gogh: The colour and vitality of his works | National Gallery

~YouTubeより~

ちなみにこの映像は15万回以上再生されています。美術館のYouTube映像としてはかなりの再生回数だと思います。ゴッホ人気とナショナル・ギャラリー制作だからこそかもしれません。

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ナショナル・ギャラリーへのアクセス・行き方

ナショナル・ギャラリーはトラファルガー広場に面しています。National Railや地下鉄Northern線・Bakerloo線のCharing Cross駅で歩いて2~3分です。また、Northern線・Piccadilly線のLeicester Square駅からも歩いて3分程度です。

最新情報

2017年の入館者数5,229,192人で、前年比マイナス16.5%と大きく入館者数が減りました。一時閉館などがあったのでしょうか?ちなみに、2016年は6,262,839人で、世界で4番目の入館者数の美術館でした。

ひとこと

ナショナル・ギャラリーにはあまり予備知識なく訪れたのですが、大満足でした。大きな美術館であることは間違いないのですが、巨大すぎることなく疲れずに楽しむことができました。オールド・マスターの作品が充実しているのも見どころでしょう。ロンドン観光のおススメスポットです。

info

National Gallery

  • 訪問日: 2017年12月9日
  • 開 館: 1824年5月10日
  • 入館者数: 5,229,192人(2017年)
  • 所在地: イギリス・ロンドン(Trafalgar Square, London, WC2N 5DN)
  • アクセス: National Rail・地下鉄Northern線・Bakerloo線のCharing Cross駅から徒歩2~3分、Northern線・Piccadilly線のLeicester Square駅から徒歩3分。トラファルガー広場すぐ
  • 入館料: 無料
  • 開館時間: 10時から18時 金曜日は21時まで開館
  • 休館日: 1/1、12/24-26
  • 公式サイト : https://www.nationalgallery.org.uk/
  • 日本語サイトhttps://www.nationalgallery.org.uk/visiting/japanese

【姉妹サイトの投稿記事】

訪問した日の旅行記です。