マーン・マハル - ジャンタル・マンタルや資料館もあるかつての小さな宮殿

ガンジス川のガートから見たマーン・マハル

マーン・マハル(Man Mahal):見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

マーン・マハルは、ガンジス川の沐浴が有名なワラナシにあるジャイプール藩王国のカチワーハー家の宮殿で、ジャイ・スィン2世が建設した5つのジャンタル・マンタルの一つが屋上にあります。宮殿内部には、ジャンタル・マンタルやガンジス川などに関する展示もあります。

※かつてベナレスと呼ばれていたワラナシ(Varanasi)は、「ヴァーラーナシー」「ヴァラナシ」「バラナシ」「ワーラーナシー」などのさまざまな表記がありますが、ここでは「ワラナシ」とします。

 

マーン・マハルとは

マーン・マハルは、ジャイプール藩王国(アンベール王国)のマハラジャ(藩王、大王、君主)だったカチワーハー家の宮殿(離宮)で、ガンジス川の沐浴が有名なワラナシにあります。

「マーン」は、カチワーハー家のマーン・スィン(Man Singh。1586年 – 1614年)に由来するものと思われますが、正確なことがわかりません。「マハル」は、タージ・マハルのマハルと同じで、ペルシャ語で「宮殿」の意味でしょう。したがって、マーン・マハルは、「マーンの宮殿」ということになりそうです。宮殿とはいっても大規模なものではなく、大きな邸宅とか別荘のような印象でした。

宮殿内部は資料室

宮殿の1階にあたる部分にはパネルを中心とした資料室があります。

展示内容は、建物の歴史・概要、設置されている観測儀などジャンタル・マンタルの紹介、ガンジス川の歴史・文化がコンパクトに紹介されています。

また、かつての宮殿(離宮)としての美しい装飾をはじめ建物自体も見どころになっています。

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屋上はジャンタル・マンタル

屋上には、天体望遠鏡がまだ一般的ではない時代につくられた天文台/天体観測所のジャンタル・マンタルがあります。

「ジャンタル・マンタル」はサンスクリット語(?)で、「計測する機器」とか「魔法の仕掛け」という意味のようです。

ジャンタル・マンタルは、天文学や科学に造詣が深かったマハラジャのジャイ・スィン2世(ジャイ・シング2世とも。Jai Singh II)が、デリー、ジャイプール、ウジャイン、ワラナシ、マトゥラーのインド北部5か所に建設しました。このうち最大規模はジャイプールのもので世界遺産にも登録されています。

最初につくられたのはデリーで1724年頃、最大のジャイプールが1728年頃、ワラナシのものは1737年頃につくられました。なお、マトゥラーのものは現存しないそうです。

ワラナシのものは、ジャイプールにあるものと同じ機能を果たす観測儀も設置されていますが、全体的にはサイズも小さく、数も少なくなっています。

訪れた時は、学校の校外学習か何かできている高校生ぐらいの子がいましたが、観測儀のかげでカップルが二人の空間を作り出しているのを微笑ましく拝見しました。

マーン・マハルからのガンジス川の風景

宮殿の内部や屋上のジャンタル・マンタルからガンジス川が見え、目線レベルで見るのとは違った光景がひろがっています。一見の価値ありだと思います。

マーン・マハル(Man Mahal)へのアクセス・行き方

一番大きなガート(沐浴場)のダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamedh Ghat)の近くにあり、歩いて3分ぐらいです。また、すぐ目の前はマーンマンディル・ガート(Manmandir Ghat)があります。

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ひとこと

訪れる人は多くはないかもしれませんが、ワラナシの喧騒に疲れた時、一休みするのにもちょうど良い資料館とジャンタル・マンタルです。

info

マーン・マハル(Man Mahal)

  • 訪問日: 2018年1月18日
  • 開 館: -
  • 入館者数: -
  • 所在地: インド・ワラナシ(Dashashwamedh Ghat Rd, Observatory, Man mandir, Rajendra Prasad Ghat, Dashaswmedh, Varanasi, Uttar Pradesh 221001)
  • アクセス: ダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamedh Ghat)から徒歩約3分。マーンマンディル・ガート(Manmandir Ghat)のすぐ目の前
  • 入館料: 150ルピー?(大人・個人・当日・外国人)
  • 開館時間: 日の出~日没(?)
  • 休館日: -
  • 公式サイト : -

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