リチャードニクソン大統領図書館・博物館/Richard Nixon Presidential Library & Museum:概要、歴史、立地、行き方、展示、見どころ、感想、最新情報など
ニクソン元大統領の個人記念館です。展示方法、展示デザインがユニークです。歴史的な資料もありますので、足を伸ばして見に行くのも良いと思います。
生まれ故郷にある記念館
ロサンゼルス近郊のヨーバ・リンダという町にニクソン元大統領の記念館があります。馴染みはないと思いますが、ディズニーランドのあるアナハイムの近くで、ニクソン大統領の生まれ故郷です。
アメリカでは大統領が引退すると任期中の文書などを保管したり業績を記録する図書館(公文書の図書館だけではなく、いわゆる記念館があります)を作ることになっています。そうでない場合もあるようですが、基本的に国立公文書館の所管です。
ちなみにここはウォーターゲート事件に関する資料のこともあってか、当初は私営(財団?)だったようですが、2007年から国立公文書館の所管となったようです。
閉館まで時間がなく駆け足の見学でしたが、とても興味深く面白く拝見しました。
生家
まずは生家へ。係の方がいろいろ説明してくれます。私の英語力では十分わからなかったのですが、各部屋の説明とか兄弟がいてどうこうというお話をしてくれていました。
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あのヘリコプターが展示されている
外にはヘリコプターが展示されています。ウォーターゲート事件で大統領を退任する時にホワイトハウスの庭から飛び立ったあのヘリコプターだそうです。ヘリコプターに乗り込む時にニクソンの大きく手を振る姿は印象的であまりに有名なシーンです。写真はダメですが、中にも入れました。
博物館(記念館)本館
そして記念館本館へ。内政はもちろんニクソンの中国やベトナムなどの外交政策などの紹介などもあります。人気なのはホワイトハウスの大統領執務室、いわゆるオーバル・オフィスの再現展示です。この再現展示は以前はなかったそうですが、リクエストが多く追加されたということでした。記念撮影スポットになっています。
展示内容で興味深いと思ったのは、なんといってもウォーターゲート事件をきちんとそれなりのスペースを使って紹介していることです。また、大統領選挙戦についてもかなりスペースを使って紹介していたことも興味をひかれました。
展示手法も面白かったです。縦の空間をうまく使っていて立体構成が巧みだと感じましたし、あまり日本の博物館では見かけないグラフィックの使い方もしていました。
閉館時間が来てしまいゆっくり見られなかったのが残念です。車がないとなかなか行けないところですが、機会があったらぜひまた行ってみたいと思いました。
ニクソンに関しては本人の回顧録をはじめ様々な書籍がでています。ウォーターゲート事件は別にして、ベトナム戦争の集結、中国との関係改善、ドル・ショック(金との兌換停止、変動相場制)など数多くの歴史的な出来事に携わっていることなどから再評価もされているとも聞きます。
ニクソン元大統領が主役やなんらかの形で登場する映画など少なくありません。日本に帰ってから「大統領の陰謀」を見直してみましたが、調査報道の意義・重要性に気づかされます。SFの「Xメン」にも登場していたりと何かと取り上げられることが多い大統領であることは間違いがないといえます。
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ニクソン元大統領と夫人の墓
ニクソンと奥さんのパット(パトリシア)さんは、ここに眠っていらっしゃいます。
地図
車がないとなかなか行けないところだと思いますが、ディズニーランドからもそう遠くないところにあります。
info
Richard Nixon Presidential Library & Museum
- 訪問日:2017年11月20日
- 所在地:アメリカ・ロサンゼルス近郊
- 開 館:1990年(?)2007年より国立公文書館所管
- 入館者数:-
- 入館料:16ドル(大人・個人・当日)
- 公式サイト : https://www.nixonlibrary.gov/
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訪問した日の旅行記です。