香港大学美術博物館(UMAG :University Museum and Art Gallery, The University of Hong Kong):見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など
香港大学美術博物館は、1953年に開館した大学付属の博物館で、現存している博物館としては香港最古。陶磁器や青銅器などのコレクションが充実しています。学生はもちろんすべての人に開かれた博物館です。
香港大学美術博物館の歴史・沿革
香港大学美術博物館は、公式サイトによると1953年に「馮平山博物館(Fung Ping Shan Museum)」の名前で開館しました。一方、パンフレットには1953年に「中国美術・考古学博物館(Museum of Chinese Art and Archaeology)」が開館したと記載されています。前身は1932年に開館した「馮平山圖書館(Fung Ping Shan Library)」 。「馮平山」は人名で、香港で財を成した実業家。慈善活動にも熱心な方だったようです。この方の寄付により図書館が作られました。
この博物館は、図書館の一室からはじまりましたが、1961年に図書館が移動し空いたスペースを活用し拡張されました。1994年に現在の「香港大学美術博物館」の名前になり、1996年には新館も加わりさらに拡充しました。
香港大学美術博物館のミッション
博物館では古代からの美術品などを調査研究、展示、教育普及し、美術や文化の振興を図ることを大切にしているようです。もちろん大学博物館ですので教育が重視されていますが、香港大学の学生だけを対象としているのではなく、広く一般に開放し生涯学習の観点から活動が行われています。
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香港大学美術博物館のコレクション
新石器時代や殷の時代から清の時代までの陶磁器や青銅器、明の時代から現代までの絵画など2,000点以上をコレクションしています。特に陶磁器や青銅器が充実しているようです。
館内は落ち着いた雰囲気で、展示資料とじっくり対話することができます。
コレクションを生かしたものをはじめ、多彩な企画展が行われています。私が訪れた時は、北朝鮮のプロパガンダのポスターが展示されていました。
香港大学美術博物館へのアクセス・行き方
“香港の東大”ともいわれる香港大学の構内にあります。MTR(地下鉄)・湾島線(Island Line)の香港大学(HKU)駅から6~7分ぐらいです。トラムやバスなどでもアクセスできます。
近くには孫中山紀念館や香港医学博物館もありますので、あわせて見学するのも良いと思います。
ひとこと
香港で現存するミュージアムで最も古いのがこの博物館ということに少し驚きました。60年強ですから香港の博物館の歴史は意外に浅いのですね。イギリスの影響を受けてもっと古いのかと勝手に想像していました。
とてもきれいな落ち着いた博物館です。青銅器や美術工芸品などを中心に展示品も充実していますし、“穴場”の博物館(美術館)のような気がします。
info
香港大学美術博物館/UMAG : University Museum and Art Gallery, The University of Hong Kong
- 訪問日: 2018年1月27日
- 開 館: 1953年
- 入館者数:-
- 所在地: 中国・香港(90 Bonham Road, Pokfulam, Hong Kong)
- アクセス: MTR(地下鉄)・湾島線(Island Line)の香港大学(HKU)駅から6~7分程度。
- 入館料: 無料
- 開館時間: 月-土 9時30分~18時 日 13時~18時
- 休館日: 祝日・大学休校日
- 公式サイト : https://www.umag.hku.hk/
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