ロンドン塔/Tower of London:概要、歴史、見どころ、感想など
ロンドン塔(Tower of London)は、イギリス・ロンドンのテムズ川沿いにあり1988年に登録された世界遺産(文化遺産)です。
正式名称は、「女王(国王)陛下の宮殿にして要塞・ロンドン塔(Her(His) Majesty’s Royal Palace and Fortress of the Tower of London)」で、現在もイギリス王室が所有しているそうです。
ロンドン塔の歴史
ロンドン塔は、1070年代にウィリアム征服王が外敵を守るための城・要塞として建設を命じ、およそ20年かけて完成したのがはじまりです。その後、濠などもつくられました。
およそ900年の歴史を持つロンドン塔は、現在に至るまで、要塞、王宮、武器庫、監獄、処刑場、造幣所、銀行、動物園、兵舎、宝物庫などさまざまな利用のされ方をしてきました。現在も王室の宝物庫として、王冠や500カラット以上で世界最大級のダイヤモンド「アフリカの星」などが保管されています。
さまざまなエピソードが残るロンドン塔
長い歴史を持つロンドン塔だけにさまざまなエピソードが残こっています。
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ブラッディー・タワー
ロンドン塔内にブラッディ・タワー(Bloody Tower:血塗られた塔)という恐ろしい名前で呼ばれるところがあります。ここは、12歳で王位を継承したエドワード5世とその弟ヨーク公が、権力争いにより、叔父のリチャードによって幽閉された場所です。そして、忽然と姿を消したことから殺害されたといわれ、二人の幽霊も目撃され、ブラッディ・タワーと呼ばれるようになったとか。実際、200年後に、誰のものかははっきりしないようですが、ロンドン塔内で少年の遺骨が発見されたそうです。
ロンドン塔のカラス
ロンドン塔では7羽のカラスが飼われています(1羽は予備だとか)。
チャールズ2世の時代、カラスが繁殖していたため、チャールズ2世が駆除を検討していたところ、占い師から「カラスがいなくなるとロンドン塔も崩れ、イギリスも滅びる」という予言があり、飼育するようになったという逸話があります。また、アーサー王物語で有名なアーサー王がカラスに姿を変えたという伝説があり、カラスを駆除することはアーサー王に反逆することを意味するというエピソードもあるようです。
ヨーマン・ウォーダーズ・ガイド・ツアー
ビーフイーター(Beefeater)とも呼ばれる、ロンドン塔の衛兵ヨーマン・ウォーダーズ(The Yeomen Warders)によるガイド・ツアーが30分に1度程度の頻度で行われています。これに参加すると、礼拝所なども見学できるほかいろいろなエピソードを知ることができるそうです。
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アクセス/行き方
地下鉄が便利です。District線 またはCircle線Tower Hill駅より徒歩3~5分といったところです。
ひとこと
歴史の舞台となったブラッディ・タワーやトレイターズ・ゲート(裏切者の門)など塔内各所、王冠や世界最大級のダイヤモンドなどクラウン・ジュエルが見られる展示室、武具・甲冑の展示室などをはじめ、塔内は見どころがたっぷりです。
正直なところ、あまり期待しないで行ったのですが、かなり楽しむことができました。タワー・ブリッジもすぐ近くですし、ロンドン観光のお勧めスポットです。
info
ロンドン塔/Tower of London
- 訪問日 : 2017年12月8日
- 所在地 : イギリス・ロンドン(Tower of London, London EC3N 4AB)
- アクセス : 地下鉄District線 またはCircle線Tower Hill駅より徒歩数分
- 登録年 : 1988年
- 登録区分 : 文化遺産
- 開 館:-
- 入場者数:2,843,031人(2017年)
- 入館料:28ポンド(大人・個人・当日・寄付付き) 家族割引など各種割引チケットあり
- 開館時間:3/1-10/31 火-土9時から17時30分、日・月10時から17時30分。11/1-2/28 火-土9時から16時30分、日・月10時から16時30分
- 休館日:1/1、12/24-12/26
- 公式サイトなど : https://www.hrp.org.uk/tower-of-london/
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訪問した日の旅行記です。