那覇市壺屋焼博物館:歴史、概要、見どころ、感想、行き方など
沖縄の代表駅な焼き物、陶芸の壺屋焼を紹介する博物館です。立地は壺屋焼の窯元が集中し盛んだった地にあり、現在でも窯元や販売所があります。
壺屋焼物博物館の歴史と立地・行き方
オープンは1998(平成10)年ですから、約20年の歴史を有しています。
立地は、壺屋焼の本拠地ともいえる、那覇市壺屋にあります。ここは戦災の影響が他所に比べて少なかったこともあり、伝統的な景観が残っているところでもあります。観光客が多い国際通りからも数分ですし、牧志の公設市場からも5分ぐらい、最寄りのモノレール・牧志駅からも10分弱で、とても便利な場所です。
壺屋焼など焼き物の歴史が総合的に学べる展示
壺屋焼以前の沖縄の焼き物の歴史をはじめ、壺屋焼の歴史、種類(荒焼と上焼)、製作方法、名品・逸品などを、見て学ぶことができます。
印象に残ったのは、伝統的な民家が再現されていて、そこに日常で使われている様子を知ることができることです。また、その民家の横の上部壁面がスクリーンとなっていて映像で壺屋焼の製作に携わる人々の思いなどが紹介されています。
逆に少し残念だったのは、体験型展示・ハンズオン展示が少ないことです。そうした展示があるとより理解が深まると思います。また、入館者数がすべてではないですが、フォトスポットともなるような展示があるとより多くの方に利用していただけるようにも思いました。
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遺構の展示
建設中に、登り窯の遺構が発見されたようで、それを見ることができます。まさにゆかりの地ならでは。こうした遺構を研究し守っていくことも博物館の重要な役割ですね。
方言版もある無料で利用できる音声ガイド
音声ガイドは無料で利用できます。言語は、日本語だけではなく、英語、中国語、韓国語、スペイン語、沖縄方言の6言語で紹介されています。スペイン語があるのは素晴らしいですし、何といっても沖縄方言の音声があるのがとてもユニークで素晴らしいことだと思います。
所管は教育委員会
一般の来館者にとってはどうでもいいことですが、この博物館の所管は教育委員会のようです。商工課や観光課が所管しているのかと思ったのですが、そうではなかったです。こうしたテーマ型の博物館・資料館の場合、教育委員会以外が所管することも少なくないので、ちょっと意外な感じがしました。どこが所管するかで博物館の性格も影響される側面がありますので、こうした点も注目してもいいかもしれません。
info
那覇市壺屋焼物博物館
・訪問日:2018年7月
・設 置:那覇市
・管理運営:那覇市
・所在地:沖縄県那覇市壺屋1-9-32
・アクセス:モノレール「牧志駅」から徒歩10分、牧志公設市場から徒歩5分
・開 館:1998年
・面 積:約1,807㎡
・入館者数:20,669人(2015年度)
・入館料:大人350円、大学生以下無料。団体割引など各種割引制度あり
・開館時間:10時~18時
・休館日:月曜日(休日を除く)、年末年始等
・公式サイト : http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/