シカゴ歴史博物館/Chicago History Museum:概要、歴史、立地、行き方、展示、見どころ、感想、最新情報など
感動しました。負の部分を含めてシカゴの歴史と文化に真正面から向き合っている歴史博物館です。シカゴ美術館などに行っても、観光ではこの歴史博物館までは足が向かないかもしれません。しかし、この博物館は、展示手法も小さな子どもも楽しめるよう工夫されていますし、多様なテーマに多角的にアプローチしてかなり見ごたえもありますので、ここを訪れるのはかなり有意義だと思います。
シカゴ歴史博物館の歴史
ウエブ・サイトに掲載されている“Museum History”を見たのですが、開館年はわかりませんでした。設立の母体になった“the Chicago Historical Society”は1856年に創設され1857年に法人化されたようです。この組織が母体となり資料を収集し博物館をオープンさせたものの、シカゴ大火(1871)で 建物・資料ともに大部分が焼失してしまったようです。再建はされましたが、資料の増大などにも対応するため、1932年に現在の建物に移転し、その後も建物は増改築されて今日にいたっています。
リンカーン公園に立地
歴史博物館は、ダウンタウン北側、ミシガン湖畔にあるリンカーン公園に立地しています。公園内にはリンカーンの像などもあります。訪れたのは晩秋でかなり寒い時期でしたが、夏は、かなり気持ちよい公園だと思います。
ちなみにホテルはダウンタウンよりだいぶ南側だったのですが、そのあたりと比べると、博物館周辺は治安面でかなり雰囲気が違いました。
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歴史を考えるのに重要なテーマ展示が充実
歴史博物館というと通史的に淡々と紹介するイメージが強いのですが、ここシカゴ歴史博物館は、通史は通史としてきちんとおさえつつも、トピックというか特定のテーマを大きく取り上げながら歴史や文化を“体験・体感”し学ぶことができるようになっています。
例えば、南北戦争、シカゴ大火、建築、鉄道・交通、ジャズ、ギャング、スポーツなどのテーマがあります。人種問題などもわかりやすい形で展示されていました。また、第二次世界大戦時の日系人の強制収容のことにも触れられていて、”disroyal”とみなされた理由がPCでゲーム的に学ぶこともできます。そのほか、比較的、低年齢の子どもたちが体験・体感しながら学ぶチルドレンズ・ミュージアム的な展示コーナーSensing Chicagoも興味深かったです。
リンカーンが亡くなった時のベッドも展示されていました。展示の目玉だっと思います。
シカゴの街づくりに大きな影響を与えたシカゴ大火に関する展示ももちろんあります。
地図
ひとこと
超巨大な博物館ではないのですが、じっくり見るとあっという間に時間がたちます。美術館などに比べて観光客が少なくゆっくり落ち着いて見て学ぶことができる点もおススメです。動線が少しわかりにくかったのは残念ですが、迷うというほどのことはありません。
info
Chicago History Museum
- 訪問日:2017年11月25日
- 所在地:アメリカ・シカゴ(1601 N Clark St, Chicago, IL 60614)
- 開 館:1857年頃?
- 入館者数:-
- 入館料:19ドル(大人・個人・当日)
- 公式サイト : https://www.chicagohistory.org/
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訪問した日の旅行記です。