リトル・ミュージアム・オブ・ダブリン - “ダブリン愛”にあふれる郷土資料館

リトル・ミュージアム・オブ・ダブリン/The Little Museum of Dublin:見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

トリップ・アドバイザーを見ると、観光スポットとしてなかなかの人気のようでしたので、行ってみました。こじんまりとしていますが、“ダブリン愛“にあふれている郷土資料館的なミュージアムです。

 

リトル・ミュージアム・オブ・ダブリンの概要

このミュージアムは、ウエブ・サイトによると、トリップ・アドバイザーでアイルランド一番のミュージアムに、アイリッシュ・タイムズではダブリン一番のミュージアムに選ばれているようです。

建物は、ダブリン市議会(ダブリン市役所)が所有しているようですが、18世紀のジョージア朝のタウン・ハウス。ミュージアムとしては規模は大きくはなく、中に入るとまるで個人のお宅にお邪魔しているかのような印象を受けます。展示スペースは3フロアからなっています。

開館は2011年。運営は、NPO的な組織のようですが慈善団体によるもので、市議会(市役所)や観光団体などの公的組織も関係・参画しているようです。

ガイド・ツアー形式で見学

1時間に1度、毎正時に行われるツアーに参加する形で見学します。ツアー出発前に自由に見学できるスペースもあります。

ツアーは英語。ゆっくりとわかりやすい英語でしゃべってくれるのですが、他の言語によるツアーはなさそうでしたし、オーディオ・ガイドもないので、英語がわからないとちょっと辛いかもしれません。

ツアーではどこから来たかなどのやりとりもあります。アメリカから来ている人が多そうでした。ツアー最後には、今やお約束ともいえる、「トリップ・アドバイザーへの投稿よろしく!」がありました。洋の東西を問わず、口コミ重視なのですね。SNSへの投稿も大歓迎のようです。

スポンサーリンク

濃縮された密度の濃い展示

展示のテーマは、“Dublin in the 20th century”のようです。展示は手作り感にあふれるもので、ダブリンの歴史・文化・風俗・ゆかりの人物などがコンパクトにぎゅっと濃縮されて紹介されています。展示品はおよそ5,000。所狭しと並べられています。市民からの寄贈品などが中心のようです。収蔵庫はないことがウエブ・サイトに書かれていましたが、うなずけます。

イエーツやベケットなどの文学者やU2などの展示もありましたし、アイルランド系のケネディ大統領がアイルランドに来た時に使った台なども展示されています。

企画展も随時行われ、2015年には小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の企画展も行われたようです。小泉八雲は、生まれはギリシアながらもアイルランド人を父親に持ち、アイルランドで幼少期を過ごしたことが縁でこの館で企画展が行われたようです。

リトル・ミュージアム・オブ・ダブリンへのアクセス・行き方

リトル・ミュージアム・オブ・ダブリンは、ダブリン市民の憩いの場で中心部にあるSt Stephen’s Green公園のすぐ前にあります。アイルランド国立博物館(考古学館)からだと歩いて4分程度。路面電車LUASで行くならグリーン・ライン(緑線)のSt Stephen’s Green駅から徒歩3分程度です。

ひとこと

展示以外の活動、例えば、学校団体向きの教育普及活動や観光促進活動なども行っているようで、小粒ながらユニークなミュージアムだと思います。英語のガイド・ツアーがちょっとハードルになりますが、機会があれば訪れてみるのも良いと思います。

info

The Little Museum of Dublin

  • 訪問日: 2017年12月3日
  • 開 館: 2011年
  • 入館者数: 51,500人(2013年)
  • 所在地: アイルランド・ダブリン(15 St Stephen’s Green , Dublin 2, Ireland)
  • アクセス: St Stephen’s Green公園目の前。路面電車LUASグリーン・ライン(緑線)のSt Stephen’s Green駅から徒歩3分程度。アイルランド国立博物館(考古学館)からだと歩いて4分程度
  • 入場料: 10ユーロ(大人・個人・当日) 割引制度あり
  • 開館時間: 9時30分から17時。木曜日は19時が最終入館になるようです
  • 休館日: 原則無休。詳しくはウエブ・サイトを確認してください
  • 公式サイト : https://www.littlemuseum.ie/

【姉妹サイトの投稿記事】

訪問した日の旅行記です。