シカゴ現代美術館/MCA・Museum of Contemporary Art, Chicago:概要、歴史、立地、行き方、展示、見どころ、感想、最新情報など
現代美術はよくわからないという人も多いと思います。私のその一人です。誤解を恐れずいうなら、アイディア勝負の「やったもんがち」という気がしてしまう時もあります。高邁なコンセプト、理念があるのかもしれませんが、なんだこれっていうのもあります。ただ最近は、理屈とか抜きに、見ていてなんかいいと思えるかどうか、その空間に身を置くことでワクワクしたりドキドキしたりできるかどうかだけを楽しむ基準とするようにしました。この美術館でもそんな見方をしてみました。ここは現代美術を身近に感じられる良い美術館だと思います。
気軽に気持ち良く快適に現代美術にふれられる美術館
超巨大な現代美術館ではなく、ほどほどの規模の現代美術館だと思います。そのため、勘弁してとなることなく、気持ちよく作品を鑑賞できました。実際、展示されている作品も選りすぐりで、誤解を恐れずいうなら、定番的な作家の作品ということも心地よく見られた一因のような気がします。展示室自体も作品を展示するための良い空間だと感じました。現代美術のある空間に心地よく身を置くことができとても良い時間を過ごすことができました。
現在の建物は1996年に完成したもので、建築設計は、コンペで選ばれたドイツのヨーゼフ・クライフス氏が担当。延床面積は2万平方メートル。以前の5倍だそうです。
1945年以降の現代美術作品をコレクション
MCAは、当初、コレクションを持たない美術館として出発したようですが、方針変更があり、1945年以降の現代美術を収集するようになったようです。ポップ・アートやミニマル・アート、コンセプチュアル・アート、ポスト・モダニズムなどの絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなどをコレクションしているそうです。
とても充実している教育普及プログラム
この美術館ではワークショップ、ファミリーデー、ベビーカーツアー、ステージショーなどの教育普及プログラムも積極的に行われています。こうした幅広い層に気軽に美術館を楽しんでもらうためのプログラムはとても素晴らしいと思います。特に、ベビーカーツアー(Stroller Tour)はぜひ日本の美術館でもやってくれると良いプログラムだと思いました。
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村上隆の企画展が人気
ここにも村上隆氏の作品が展示されていました。MCAでは2017年9月24日まで村上隆氏の企画展を開催していたそうで、MCA史上最高の19万人3千人以上を集客したという記事が配信されていました。人気なのですね。
そういえばここで絵ハガキをもらいましたが、吹き抜けの階段のところでした。ここもアピール・ポイントなんでしょうね。
地図
info
Museum of Contemporary Art, Chicago
- 訪問日:2017年11月25日
- 所在地:アメリカ・シカゴ(220 E.Chicago Ave., Chicago)
- 開 館:1967年
- 入館者数:-
- 入館料:15ドル(大人・個人・当日)
- 公式サイト : https://mcachicago.org/
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訪問した日の旅行記です。