ナポリ王宮 - 美しく豪華な内装そのものが美術館のようなブルボン家の王宮

ナポリ王宮(Palazzo Reale di Napoli):見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

ナポリ王宮は、ブルボン家の国王のために16世紀初頭から建設されはじめた王宮です。世界遺産「ナポリ歴史地区」を構成する施設の一つ。現在は、博物館として一般に公開されています。

 

ナポリ王宮の歴史・沿革

ナポリ王宮は、スペインから派遣された総督(副王)の古い居城があった場所に、ナポリやシチリアの王でもあったスペイン王フェリペ3世の居城として16世紀初頭から建設されました。しかし、フェリペ3世が実際にここを訪れることはなかったといいます。国王が住むようになったのは、完成後130年以上たってから。18世紀のカルロス3世(ナポリ・シチリア王としてはカルロ7世)の時代になってからです。ちなみにカルロス3世はポンペイやエルコラーノの発掘を命じた王であるとともに、ナポリ国立考古学博物館のコレクションの基礎を築いた王でもあります。

現在見ることができる王宮は、17世紀に建設されたものだそうですが、18世紀の火災や第二次世界大戦の空襲などで被害を受け、王宮の正面部分と中庭以外は当時の姿を残していないともいわれているようです。

ファサードには歴代のナポリ王の彫刻が設置されています

劇場もある豪華な王宮

中に入るとまず驚くのは吹き抜けのエントランス・ホール。白い大理石の空間には息を飲みます。

2階に上がりいろいろな部屋を見てまわりますが、玉座はやはり威厳があります。内部に劇場があるのにも驚きました。王宮のすぐ隣にサン・カルロ劇場があるので、そちらで用は足りそうですが、そうもいかないのですね。調度品や絵画なども豪華で素敵なものがいっぱいです。

ナポリは他にも見どころがいっぱいあるせいか、意外に王宮の情報が少ないような気がしますが、気のせいでしょうか?じっくりみれば別ですが、そんなにいっぱい時間をかけなくても一通り見学できると思います。ナポリで訪れたいところの一つでしょう。

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ナポリ王宮へのアクセス・行き方

地下鉄1号線のムニチーピオ(Municipio)駅から歩いて8分ぐらいです。ヌオーヴォ城からも近く、歩いて5分ぐらいです。

ひとこと

役所のような外観からは想像できない豪華な内装で驚きました。さすがブルボン家。私は借りなかったのですが、入館料にオーディオガイド利用料が含まれているようです(後からチケットを見てわかりました)。聞きながら巡るといろいろと発見があるかもしれませんね。

info

Palazzo Reale di Napoli

  • 訪問日: 2017年12月28日
  • 開 館: -
  • 入館者数: -
  • 所在地: イタリア・ナポリ(Piazza del Plebiscito, 1, 80132 Napoli)
  • アクセス: 地下鉄1号線のMunicipio駅から徒歩約8分
  • 入館料: 6ユーロ(大人・個人・当日) ※各種割引制度あり ※私が行った時は4ユーロだったのですが、値上げされたようです
  • 開館時間: 9時~20時
  • 休館日: 水曜日 ※元日やクリスマスなどにもご注意ください
  • 公式サイト : http://www.polomusealecampania.beniculturali.it/index.php/il-palazzo

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