ラビンドラ・バーラティー博物館(タゴール・ハウス) - 詩聖・タゴールの生家にある個人記念館

ラビンドラ・バーラティー博物館(タゴール・ハウス)の前庭

ラビンドラ・バーラティー博物館(タゴール・ハウス)/Rabindra Bharati Museum(Tagore House):見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など

コルカタにあるラビンドラ・バーラティー博物館は、アジアで初めてノーベル賞を受賞した詩人で思想家のタゴールの生家にある個人記念館です。タゴール・ハウスの通称でも知られています。

※グーグル・マップで検索すると、「閉業」と表示されます。閉館してしまったのでしょうか?

 

タゴールってだれ?

ラビンドラナート・タゴール(Rabindranath Tagore :1861年~1941年)は、アジアで初めてノーベル賞を受賞した詩人・文学者・思想家です。受賞したのは文学賞で1913年のことです。インド国歌やバングラデシュ国歌の作詞・作曲もしています。

タゴールは、1916(大正5)年に初来日しその後も何回か日本を訪れており日本ともゆかりの深い人物です(全部で5回、来日しているようです)。タゴールと親交を結んだ一人に岡倉天心がいます。岡倉天心は、東京美術学校(東京芸術大学の前身)や日本美術院の設立にかかわったり、ボストン美術館で中国・日本美術部長も務めたりなど日本の美術界に大きな貢献をしています。

タゴールは、祖父が財を成した裕福な家に育ち、イギリス留学もしていますが、学校教育にはなじめない側面があったようです。一方で、宗教家であった父親が開いた道場を学校とするなど人材育成を大切にしました。タゴールが創立した学校は、現在、国立ヴィシュヴァ・バーラティー大学(Visva Bharati University:タゴール国際大学)となっています。

インドの独立運動を支援し、マハトマ・ガンディーなどとも親交があったようです。

ラビンドラ・バーラティー博物館(タゴール・ハウス)の概要

博物館は、ラビンドラ・バーラティー大学の敷地の一角にありますが、もともとはタゴールの生家であり亡くなった場所です。この大学は、タゴールの業績にちなみ芸術系学部の大学として州政府によって1961年に創設されました。博物館の開館は、設置されていたサインによると1961年5月8日のようです(大学のホームページでは1962年の開館のようにも読めます)。

展示はタゴールの生涯を写真や愛用品などで紹介するなど個人記念館らしいもの。タゴール家についての紹介もありました。また、日本とのかかわりを紹介する展示もかなりありました。

建物や前庭がとても美しく、たぶんここの大学の学生が寛いでいるのが印象的でした。

内部の写真撮影は禁止です。外観は撮影できますが、カメラ・チケット(50ルピー)が必要です。

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ラビンドラ・バーラティー博物館へのアクセス・行き方

地下鉄のギリッシュ・パーク(Girinish Park)駅から歩いて10分ぐらいです。路地の奥の方にあったりと入り口がわかりにくいかもしれません。私はグルグル回ってしまいました。

ひとこと

生家だそうですが、タゴールの祖父が事業で成功し大邸宅を建設したのですね。とても大きく美しい建物でした。タゴールは、岡倉天心のほかにもイサム・ノグチの父親としても知られる文学者の野口米次郎や宗教家などとも親交がありました。日本とゆかり深い人物のためか、日本でも良く知られた詩人です。内容は忘れてしまいましたが、タゴールの言葉が英語の教科書に載っていたのを覚えています。

info

ラビンドラ・バーラティー博物館(タゴール・ハウス)/Rabindra Bharati Museum(Tagore House)

  • 訪問日: 2018年1月20日
  • 開 館: 1961年5月8日
  • 入館者数: -
  • 所在地: インド・コルカタ(6/4, Dwarakanath Tagore Lane, Kolkata, West Bengal 70000727)
  • アクセス:地下鉄のGirinish Park駅から徒歩約10分
  • 入館料: 150ルピー(大人・個人・当日・外国人) ※参考:インド人料金は20ルピーです。カメラ・チケットは50ルピー(外観のみ撮影可)
  • 開館時間: 10時30分~17時 ※チケットには16時30分までと書いてあります
  • 休館日: 月曜日、祝日
  • 参考サイト : http://www.rbu.ac.in/home/quick/02e74f10e0327ad868d138f2b4fdd6f0 ※ラビンドラ・バーラティー大学のサイト内にある博物館紹介ページ。たぶんここが公式サイトだと思います

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訪問した日の旅行記です。