パリのセーヌ河岸 - パリを代表する観光スポットが集中している世界遺産

パリのセーヌ河岸/Paris, rives de la Seine:概要、見どころ、感想など

「パリのセーヌ河岸」は、1991年に登録された世界遺産(文化遺産)で、パリ中心部を流れるセーヌ川周辺を区域としています。ここにはパリの代表的な観光スポットがたくさんあります。

 

「パリのセーヌ河岸」の概要

「パリのセーヌ河岸」は、パリ中心部を流れるセーヌ河岸のうち、ノートルダム寺院があるシテ島のすぐ隣にあるサン・ルイ島の東端にかかるシュリー橋からエッフェル塔の足元にあるイエナ橋までのおよそ8kmが世界遺産の登録対象になっています。

登録地域には、紀元前300年頃にケルト人が上陸しパリ発祥の地となった中洲のシテ島から1937年に建築されたシャイヨー宮などまで含まれ、古代から近代までパリの成長・発展の歴史を辿ることができます。

訪れたところを中心に代表的なスポットを紹介します。

セーヌ右岸

ルーブル宮殿

現在は、ルーブル美術館として使用されていますが、もともとは12世紀に要塞として建設され、増改築が繰り返されてきました。要塞としての役目を終えた後、14世紀のシャルル5世の頃から1682年まで王宮として使われました。ルーブル美術館が開館したのは1793年です。

コンコルド広場

もともとは「ルイ15世広場」と呼ばれていましたが、フランス革命を機に「革命広場」と呼ばれ、さらに1795年に「協調」を意味する「コンコルド広場」に改称されました。この広場でルイ16世やマリー・アントワネットの処刑が行われています。中央に立つオベリスクは、エジプトのルクソール神殿にあったものです。

オランジュリー美術館

オランジュリー美術館はチュイルリー公園内にあります。現在は、モネの作品を中心とした美術館ですが、19世紀にナポレオン3世により建設されたオレンジの温室だったそうです。

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その他には、マレ地区パリ市庁舎カルーゼルの凱旋門チュイルリー公園マドレーヌ寺院シャンゼリゼ通りグラン・パレプティ・パレシャイヨー宮などがあります。

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セーヌ左岸

オルセー美術館

印象派のコレクションで有名な美術館ですが、もともとは1900年のパリ万博に合わせて建設された鉄道の駅舎です。今も各所に駅舎時代の名残を見ることができます。

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アンヴァリッド(廃兵院)

1676年にルイ14世によって建てられた退役軍人のための病院で、現在はフランス軍事博物館などとして利用されています。敷地内にはナポレオンの墓があるドーム教会もあります。

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エッフェル塔

フランス革命100周年を記念して1889年に開催された第4回パリ万博に合わせて建設された電波塔です。当初は景観論争を巻き起こすほどでしたが、今日ではすっかり定着しパリのシンボルの一つになっているといえるでしょう。連日、多くの観光客が訪れています。

展望台には設計者エッフェルの執務室が再現されていて、そこに日本から贈られた勲章の証書=勲記が展示されています(本物か複製かはわからないですが)。

その他には、ブルボン宮殿シャン・ド・マルス公園陸軍士官学校などがあります

シテ島

ノートルダム大聖堂

パリ発祥の地といえるシテ島にあるノートルダム大聖堂の建設は12世紀にさかのぼります。大聖堂内ではとても厳かな雰囲気と歴史を感じます。塔に上るとパリ市街を一望できます。

コンシェルジュリー

コンシェルジュリーは、14世紀に王宮として建設されましたが、その後、高等法院(裁判所)や牢獄になりました。現在は、パレ・ド・ジャスティス(司法宮)とよばれ現役の司法機関が入居していますが、その一部がコンシェルジュリーとして観光客に公開されています。

ここはなんといってもマリー・アントワネットが処刑前に過ごした場所として有名です。

サント・シャペル

パレ・ド・ジャスティス内にあります。13世紀半ばに建設されたゴシック建築の教会で、礼拝堂は二つありますが、2階の礼拝堂のステンドグラスがとても素晴らしいです。

サン・ルイ島

ランベール邸ローザン邸サン=ルイ=アン=リル教会などがあります。

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ポン・ヌフ

シテ島にかかっていてパリのセーヌ川にかかる現存する最古の橋です。最古の橋ですが、「ポン・ヌフ」の意味は「新しい橋」です。「ポン・ヌフの恋人」の影響のためでしょうか、恋人たちの聖地になっているようです。

アレクサンドル3世橋

パリで最も美しいといわれる橋で、1900年の万博に合わせて建設されました。ロシア最後の皇帝ニコライ2世が建設し、フランスとロシアの友好の証としてパリ市に寄贈したそうです。

ひとこと

パリの代表的な観光地が集まっているので、普通に観光すると意識しないでも世界遺産の登録地域を巡っていることになるでしょう。

info

Paris, rives de la Seine

  • 訪問日 : 2017年12月5日
  • 所在地 : フランス・パリ
  • アクセス : パリ市内中心部
  • 登録年 : 1991年
  • 登録区分 : 文化遺産
  • 開 館:-
  • 入館者数:-
  • 入館料:-
  • 開館時間:-
  • 休館日:-
  • ユネスコ世界遺産センターURL : http://whc.unesco.org/en/list/600

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