シテ島地下遺跡 - ノートルダム大聖堂前の地下に眠る古代から近代までの遺構

ノートルダム大聖堂前の広場にあるシテ島地下遺跡の入り口

シテ島地下遺跡/Crypte archéologique de l’île de la Cité:見どころ、概要、アクセス・行き方、感想など

シテ島地下遺跡は、ノートルダム大聖堂前広場の地下にあり、パリの古代から近代までの歴史を体感できる遺構や遺物を見学できます。

 

シテ島地下遺跡の概要と見どころ

シテ島地下遺跡は、1965年から1972年に発掘されたノートルダム大聖堂前広場の地下に広がる遺跡で、1980年から一般公開が始まりました。その大きさは118m×29mですが、そのうち約1,800平方メートルが公開されています。

ノートルダム大聖堂の塔から大聖堂前広場を見たところ。この広場の地下に遺跡があります。入り口はこの写真の真ん中あたりで、広場の縦の白い平行な2本の線の終わりの左側あたり(道路の近く)

シテ島はパリ発祥の地といわれる古い歴史を持つセーヌ川の中州で、そこにある遺跡だけに古代ローマ時代から近代までの歴史が発掘されました。

ここで見られるものには、例えば、紀元前の船着き場、4世紀頃に築かれた城壁の跡、12世紀のノートルダム大聖堂が建設され始めた頃の通り(道路)、18世紀の孤児院跡などがあります。狭い場所で2,000年以上にわたる歴史を一挙に体感できる実はすごい場所で、そこがまさに見どころだと思います。

また、遺跡内に展示ケースなどを設置し企画展的なテーマ展示を適宜行っているようです。私が訪れた時には「黄金」に関するものを行っていて、発掘されたローマ時代の黄金のコインなどを展示していました。

シテ島地下遺跡は、パリの市立歴史博物館・カルナヴァレ博物館(Musée Carnavalet)が運営しています。

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シテ島地下遺跡へのアクセス・行き方

地下鉄4号線のシテ(Cité)駅から歩いて3~4分、4号線またはPER B・C線のサン・ミッシェル=ノートル・ダム(Saint-Michel-Notre-Dame)駅からも歩いて3~4分です。ノートルダム大聖堂前の広場に地下に降りていく階段があり、そこが入り口です。

ひとこと

crypt(クリプト)というので、ノートルダム大聖堂の地下聖堂・地下廟かと思って行ったのですが、違いました。遺跡としてみれば、パリの古代からの2,000年以上にわたる歴史が見られて面白いと思います。大きな施設ではないので、意外に短時間で見終わってしまうでしょう。パリ・ミュージアム・パスで入れますので、持っていればノートルダム大聖堂観光をする場合に合わせて見るのが良いかもしれません。

info

Crypte archéologique de l’île de la Cité

  • 訪問日: 2017年12月13日
  • 開 館: 1980年
  • 入館者数: 150,852人 (2009年)
  • 所在地: フランス・パリ(7, Place Jean-Paul II, Parvis de Notre-Dame, 75004 Paris)
  • アクセス:地下鉄4号線のCité駅から徒歩3~4分、PER BまたはC線のSaint-Michel-Notre-Dame駅から徒歩3~4分
  • 入館料: 8ユーロ(大人・個人・当日) ※各種割引制度あり <パリ・ミュージアム・パス対象施設>
  • 開館時間: 10時~18時
  • 休館日: 月曜日、5/1、8/15
  • 公式サイト : http://www.crypte.paris.fr/

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