ミニチュアと映画の博物館/Musée Miniature et Cinéma:見どころ、概要、歴史、アクセス・行き方、展示、感想など
「ミニチュアと映画の博物館」は、世界遺産に登録されている「リヨン歴史地区」の旧市街にある、その名の通り「ミニチュア」と「映画」をテーマとした博物館です。映画発祥の街、リヨンらしい博物館といえるかもしれません。
「ミニチュアと映画の博物館」のミッション
「ミニチュアと映画の博物館」の大きなミッションは、映画を好きになってもらうこと。
Our primary mission is to make our visitors fall in love with cinema.
~公式ホームページ(英語版)より
そのため、映画づくりにどれだけ多くの人がかかわり、その才能や労力が発揮されているのかを知ってもらうことが大切だと考えているようです。また、そうした人々を称えたいという思いがあります。
「ミニチュアと映画の博物館」の概要と歴史
「ミニチュアと映画の博物館」は、ミニチュア製作者のダン・オールマン(Dan Ohlmann)氏が設立した私立博物館で2005年2月に開館しました。
ダン・オールマン氏は、もともと木工職人やインテリア・デザイナーとして活躍していましたが、1985年に最初のミニチュア家具のコレクションを作りました。そして、1987年に世界的に有名なレストラン「マキシム・ド・パリ」の1/12スケールの精巧なミニチュアを作ったことが多数の有力メディアに取り上げられ大きな話題となりました。その後、国際的なミニチュア・フェスティバルの開催や各地でミニチュアの巡回展を行いました。日本でも巡回展をしたことがあるようです。
1989年にリヨンで展覧会を開き、リヨンを気に入ったダン・オールマン氏は移り住み、小さな私設博物館“Palais de la Miniature”を開くとともにミニチュアづくりを行う日々だったようです。この博物館には同氏が作ったものだけではなく世界中からミニチュアが集まりました。その後、コレクターにして裕福なスポンサーからの支援で現在の建物に移り規模も拡大し「ミニチュアと映画の博物館」がオープンすることになりました。
現在の建物“Maison des Avocats”は、このスポンサーが購入した16世紀のもので、世界遺産「リヨン歴史地区」の旧市街にある、まさに歴史地区らしい建物です。
立地の良さもあり観光客にも人気なのだと思いますが、リヨンで4番目に多くの集客をしている博物館だそうです。
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「ミニチュアと映画の博物館」の見どころと展示
展示は、文字通りミニチュアのコレクションと映画に関するコレクションの二つから成り立っています。
入り口から動線にしたがって順番に見ていくのですが、意外といっては失礼ですが、展示は充実していて見ごたえがあります。博物館の入り口は狭いものの、奥行きや広がりがあり複数階に展示室があります。
充実した映画のコレクション展示
映画の展示コーナーでは、さまざまな映画の小道具・プロップ、撮影用模型、衣装、絵コンテなどのコレクションが所狭しと展示されています。なかにはシーン再現があったりアニマトロニクス(動くロボットのようなもの)があったりと、ちょっとテーマ・パーク的なところもありました。おしゃれなフランス映画のものが多いのかと思い込んでいたのですが、ハリウッド映画が多く意外でした。
ミニチュアの展示も見ごたえあり
ミニチュアは、ほんとに精巧・精密で本物そっくり。丁寧に作り込まれていて、その技術、こだわりには感動します。日本に関するミニチュアもありました。ここに展示されているミニチュアはハリウッド映画などにも使われているのでしょうかね?それにしても好きな人が見たら感涙もののクオリティ。この博物館の見どころの一つであることは間違いないでしょう。
確かにこの博物館の狙いにあるように、映画製作の裏側を知るとともに映画への情熱が感じられる展示でした。紹介されている映画は、どちらかというと昔懐かしいものが多く、大人の方がより楽しめるかもしれません。
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「ミニチュアと映画の博物館」へのアクセス・行き方
地下鉄D線のヴュ・リヨン(Vieux Lyon)駅から歩いて3分です。世界遺産「リヨン歴史地区」の旧市街(Vieux Lyon)のど真ん中にあるといってもいいと思います。サン・ジャン教会にもすごく近いです。
ひとこと
なぜリヨンに映画の博物館があるのか疑問だったのですが、リヨンは映画の父・リュミエール兄弟が映画を発明した映画発祥地だからなんでしょうね。ミニチュアは本当に精巧なもので驚きましたが、映画はハリウッド映画に関するものが意外に多いのにちょっとびっくりでした。
info
Musée Miniature et Cinéma
- 訪問日: 2017年12月18日
- 開 館: 2005年2月
- 入館者数: -人
- 所在地: フランス・リヨン(60, rue Saint Jean 69005 Lyon)
- アクセス:地下鉄 D線のVieux-Lyon駅から徒歩3分
- 入館料: 9ユーロ(大人・個人・当日) ※各種割引制度あり
- 開館時間: 月-金 10時~18時30分、 土・日・学校の長期休み 10時~19時
- 休館日: 1/1、12/25
- 公式サイト : https://www.museeminiatureetcinema.fr
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訪問した日の旅行記です。